#266 ページ17
JKside
「……っはぁはぁっ！(人1)！！！」
静寂に包まれているはずの海辺が騒がしく。赤いネオンライトに照らされていた。かいた汗が一瞬にして冷えていく景色。数台のパトカー、救急車。
暗闇に呑み込まれそうな真っ黒な空。
足がすくみそうだったけど人と人をかいくぐり。俺の目に映ったものは、＿＿＿＿
ずぶ濡れになった(人1)を抱える、Vヒョンだった。
「……(人1)！しっかりしろ！(人1)！！」
訳が分からない。何が起きてるのかも、何が起きたのかも。虚ろになった(人1)の名前を呼びつづけて救急車へと運んでいくテヒョンの姿を、
俺はぼーっと眺めることしかできなかった。
Vヒョンがここにいる理由も、(人1)の安否も。近くに居るのに周りの野次馬に引けを劣るほど分からない。
「ねぇ芸能人だって！誰なの？」
「……自 殺未遂かな、？」
その時、後方から只ならぬオーラでスタッフ陣を配下に登場した(人1)の社長は。プライバシー保護の為、一般人と関係者を区別する仕切りを跨いでブルーシートの奥に入っていく。
俺も入ってもいいんだろうか、直前で待ち構える警察官に身分を明かせと言われたが(人1)の社長が顔を出し俺を中に入れてくれた。
「……、社長。(人1)さんの体調はいかがでしょうか？」
「まだ何の報告も受けてないけど、何故すぐに連絡してこなかったの？！こんなことになる前に阻止できたかもしれないのに」
「報道は全てやめてもらうようお願いしてあります。これで我が社に傷がつくこともありません」
「……あなた、何を言ってるの？！会社なんていくらでも傷ついて構わない、私が言ってるのは！(人1)を、一人の人間の命を粗末にした行動をとったことについて言っているの！」
潤んだ瞳とは正反対の強い口調に周りのスタッフ一同驚いているが、今にも手が出そうなほどの勢いを止める人もいない。
それもそうか悪びれないその態度、口調は何も知らない俺でさえも不愉快にさせる。(人1)の精神を狂わした張本人、
こいつこそ、(人1)のマネージャーだから。
二人の口論はヒートアップしていく。ド正論で信念を貫いている社長と歪んだ正義で揚げ足を取るマネージャー。そもそもマネージャーという身分が社長に盾突く時点で可笑しいのだが。
あまりにも聞いてられないほどの怒りが湧いてきて。気づけば無関係の俺が(人1)のマネージャーを殴りかかっていた。
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
