#250 ページ1
テヒョンside
「綺麗だね、」
「…うん。」
星が降ってきそうなほど輝いた空の下で。ちっぽけな俺は大きな責任を胸に。小さな命を抱いていた。
覚悟を決めて、いざここにやってきたのはいいが釈然としない愛していない女性との子供を前にして「おめでとう」に違和感しか覚えない。
でもぎこちない手つきで抱いた赤ちゃんは思ってた以上に小さくて。震えてくる。更に生きる力をパワーを温かさを存分に感じた俺は、
誰の為でもない、この子の為に生涯を全うしようと決めた。
「……籍どうする？テヒョンの事務所は黙秘してくれるなら、どちらでもいいって言われたけど」
「……俺と結婚したいの？」
「そうじゃないけど。この子のために最善の策をとろうって前話したよね？お父さんが居ないってありえない事だってテヒョンが言ってたんだよ？」
「そうだっけ。…、ちょっと考えさせてほしい」
「うん。でも早めにお願いね、これからのこと円滑に進めたいし。そうそう三人で住む家はテヒョンの別宅でいいよね？…あ、もしかして前の彼女が通ってたりするの？言っておくけど、浮気や不倫したらどうなるか分かってるわよね？」
「……結婚しないと不倫にならないよ。まぁ、分かってる＿＿＿＿けど」
生き地獄とはこの事か。まるで政略結婚させられるみたいに。俺に自由はない、権利もない。
言う事を聞かなければ人生が終わる。それほどのことをしてしまったのかと。
罪の重さに崩れ落ちそうだった。心の支えである仲間も去っていき奴 隷と化した俺に待っているのは、可愛い赤ん坊と、偽善で分かり合える狂った女。
いつか夢見た未来の姿が炎に燃えて灰になっていく。
「見て、この子。私よりもテヒョン似かな？女の子なのにイケメンになっちゃったら大変だね」
「…そうだね。」
「ねぇ、これからは共同生活になるんだし。お互い隠し事は嫌よね？だから、携帯は随時チェックさせてほしい」
「……え？俺の女性関係を疑ってるの？」
「ううん。念の為に。……この子の教育にも悪いから。女性関係もきっちり精算してもらうからね」
「…」
「……わかった？」
何もかも奪うつもりだな。＿＿＿＿
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chay(プロフ) - エリサさん» コメントありがとうございます。パスワードを外しましたよで、是非ご覧なって見てください。ありがとうございます。 (2022年1月21日 14時) (
レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
エリサ(プロフ) - ものすごい物語に出会ってしまったと深夜にも関わらず、一気に読みました！面白かったです。ぜひ続編のパスワードを教えて頂きたいです。 (2022年1月19日 2時) (レス) id: 3441eb251e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年1月4日 8時
