#96 ページ47
テヒョンside
「テヒョン、今日は生き生きしてるね。しんどくないの?」
「…ホビヒョン、大切な人は居ますか?」
「?…うん。俺は皆が大切だけど、それがどうしたの」
「大切な人が来てるんです。すんごい頑張れます!」
予めとっておいたチケットは、どんな手段を使ってでも(人1)に渡そうと思っていた。例え来てくれなくてもいいって半場やけくそだったが。
今日という日は俺にとって最高な一日の始まりだ。
スタッフさんからの連絡で、「(人1)さんが来られました」と報告を受けた時、心臓が止まるかと思った。わざわざスケジュールを変更してまで来てくれる、そんな間柄では当然ないから。
突然の手紙でのお誘いに戸惑ったであろう(人1)が、やっぱりジョングガを思って決断してくれたのはまぁ、計算済みだとしても。
直に俺だけしか見れなくなるよ。
メンバー皆にも(人1)のことは内緒にしていて、それぞれの反応を楽しみにしていた。
「テヒョンどこに行ってたの!?」
「ちょっとね、」
そこからは只コンサートに集中。ただ(人1)が居る方角には欠かさず視線を送って。
どんなに遠くても見えてるから。慣れない手つきでペンライトを振る姿も、俺の顔がついた団扇で扇いでいる(人1)も。
関係者席に座る別の男に、しつこそうに絡まれてる姿も。
乗り込んでやろうと思ったけど、そんな暇もなく。ただ見張るしかできない。第一俺だけ見てればいいのに。____一回も目が合わなかった。
「お疲れ様です、ヒョン!!」
「…っん?ごめん、ジョングガ急いでるから後でいい?」
「いや、!その、(人1)を呼んだのはヒョンなの?!」
「……その話はまた後で!」
ライブ終わり、慌てて俺はスタッフに耳打ちして。(人1)にここに来るように伝えた。彼女は後腐れもなく去っていくのが目に見えているから。
(人1)の率直な感想を聞くのが楽しみだ。
「ヒョン達、僕の彼女に手を出さないで下さいね」
「マンネがいっちょまえに、ねぇー」
「皆で打ち上げ行こう!」
ライブ終わりの高揚感に負けじと、楽屋にはジョングガとジミンの彼女がこぞって顔を出し、男くさい楽屋がより賑わっていた。
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ゆんぎそ(プロフ) - 更新ありがとうございますっ!ドキドキが止まりません!! (2021年12月4日 0時) (レス) @page49 id: 0a10b6b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎそ(プロフ) - わー!続きが気になりますっ!ドキドキ✨✨ (2021年12月2日 1時) (レス) @page27 id: 4741346bef (このIDを非表示/違反報告)
chay(プロフ) - Runaさん» すみません抜けてました!公開します! (2021年12月1日 15時) (レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませてもらってます!60話が抜けていませんか? (2021年12月1日 15時) (レス) @page10 id: 1e0f8b7b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2021年11月29日 21時