#80 ページ31
未だに分からないでいるけれど、彼の瞳に気持ちに罪悪感を抱いてる時点で、私は＿＿＿＿
テヒョンさんにもジョングクにも、最低最悪な女だってこと。
『部屋寄ってく？』
「……大丈夫だよ。もう帰るから」
『でも折角来てくれたし、ご飯でもって思ったけど、もうこんな時間だから。久しぶりに話そうよ』
「…うん。(人1)が良ければ、」
密室に二人きり。はたして何も意識せず彼は過ごす事ができるのかな？
私は専ら悪女となり得たか彼を試すかのように部屋へ案内したのだが。内心、薬が抜けてないのもあって嫌な動悸がしてくる。
彼が拒んでくれたら、それでいいんだけど。キムテヒョンと同様、相手が誰であろうと快楽、誘惑に適うわけない。
でも、少しばかり期待はしている。彼となら、ただ話をして笑顔になれるから。
「…やっぱり帰るよ」
『え！？……どうして？』
「…俺ね。(人1)のこと大切にしたいんだ。」
部屋のオートロックを開ける手前、彼はまた優しい言葉を私にくれた。
やっぱり彼は彼だったこと、胸がいっぱいになる。でも、その一方で寂しさは忽ちやってきて。こんな彼だからこそ意地悪したくなった。
『…酔っ払いはほっとけないんじゃなかったの？』
「…だけど、『今日は一人で居たくない。…一緒に居たい』
私が如何に綺麗な人間じゃないか。証明をしてあげる。
そんな勿体ない言葉が一瞬にして無になり灰になる方法を考えた。彼を傷付けて満足？＿＿＿＿ううん、こんな女から引き離す為に。目を覚まさせるだけ。
ただ私の自傷行為のようなものでしょ？
「……分かった。なら早く部屋に入ろう、人目もあるから」
『ありがとう、』
こんな時、職業柄。演技がオーバーになりやすい傾向にあるけど。自然に魅せるそれが私の得役である。
彼が褒めてくれた演技が今試される時だと思って。
私は私の、あり方を演じてみる。
遠慮なくとことん軽蔑してね。それが本望だから＿＿＿＿。
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ゆんぎそ(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！ドキドキが止まりません！！ (2021年12月4日 0時) (
レス) @page49 id: 0a10b6b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎそ(プロフ) - わー！続きが気になりますっ！ドキドキ✨✨ (2021年12月2日 1時) (レス) @page27 id: 4741346bef (このIDを非表示/違反報告)
chay(プロフ) - Runaさん» すみません抜けてました！公開します！ (2021年12月1日 15時) (レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませてもらってます！60話が抜けていませんか？ (2021年12月1日 15時) (レス) @page10 id: 1e0f8b7b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2021年11月29日 21時
