#65 ページ16
「…はい、終わり!ここ事務所なので好き勝手やられても困ります。そうそう(人1)別件のことで、ちょっといい?」
『…え、うん。』
「ほら、座って」
さり気なくマネージャーにテヒョンさんから離されて。目が訴えかけていた。無言の圧、【近づくな】に数回頷いてみる。
マネージャーは不思議な事にこのスキャンダルが起きる前から、テヒョンさんを良くは思っていなかった。
何故か分からないけれど、このスキャンダルを何処か「やっぱりね」と客観視していたし、また例の勘だったらいいんだけど。
ただ、テヒョンさんの縋るような視線が痛すぎて。つい、クッションで顔を隠した。
「…(人1)が今住んでる寮の契約が今月いっぱいなの。だから早く荷物まとめてね」
『そうなんだ、っ……え。今月って今日?!』
「うん、今日。更新するのも間に合わなくてね。会社契約のマンションに住むことになったから。ほらここの書類にサインして、!さっさとしないと荷物捨てられるよ」
『なんで早く言ってくれないの?!』
「今日の朝7時に連絡があって決まったことよ、ちなみに14時までに撤去しないといけないから。残り3時間、『行ってきます!』
多忙を理由にしたくなかったけど、まともに挨拶もできないままの退去となってしまうのか。始まりの場所でもあったから思い入れはある。でも新しい住居への期待も高まる。
踏んだり蹴ったりだけど心のモヤモヤが晴れて。足取り軽くスキップなんてしちゃってさ。
空にかかった虹を見つけた。____
・
「あなたって本当に口が上手ね」
「はい?僕も引越し手伝いますよ」
「やめて、(人1)に火種を飛ばそうとしてるなら本当に許さないから。」
「…怖いなぁ。でも(人1)の気持ち、これで分かったでしょ?」
「……、」
「信頼ってそう簡単に無くならないんですよ。」
「……そうかしら。あー、そうそう。同じグループのジョングクさんに宜しく言っといて下さい。
__あなたこそ足元すくわれるわよ。」
「……、」
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ゆんぎそ(プロフ) - 更新ありがとうございますっ!ドキドキが止まりません!! (2021年12月4日 0時) (レス) @page49 id: 0a10b6b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎそ(プロフ) - わー!続きが気になりますっ!ドキドキ✨✨ (2021年12月2日 1時) (レス) @page27 id: 4741346bef (このIDを非表示/違反報告)
chay(プロフ) - Runaさん» すみません抜けてました!公開します! (2021年12月1日 15時) (レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませてもらってます!60話が抜けていませんか? (2021年12月1日 15時) (レス) @page10 id: 1e0f8b7b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2021年11月29日 21時