#60 ページ11
テヒョンside
「…、分かった。なら1時間後事務所ね。遅れたら承知しないわよ………。
＿＿＿＿これでいいのね、」
「…はい。ありがとうございます」
(人1)と出会って初めての夏。炎天下の外とはうってかわって、この事務所は空気がひんやりとしていた。
そして、先程からため息が止まらない目の前の女性は、携帯片手に落ち着かない様子だ。
俺ら以外誰も居ない＿＿＿＿あ、そうか。今日は国民の休日か。そうとは知らず、偶然出社していた彼女に出会い、ここに入れて貰えたのは運命だろうな。
まぁ今の俺がうろつかれても迷惑だと頭のいい彼女はそう判断したんだろうけど。
俺の要件は言うまでもないのかも。マネージャーさんが一生懸命守ろうとしてる(人1)のこと、だから。
自意識過剰じゃない、あんなに俺になびいていた(人1)が。連絡手段を全て絶って俺の前から消えようとしているんだ。この状況に居てもたってもいられなくて。
でも、まずは目の前に立ち塞がる、こいつからか。
「聞きたいことはいっぱいあるけど、テヒョン君は私を恋のキューピットにでもさせるつもり？前も会議室に(人1)を呼び出してってお願いしてきたわよね」
「その節は感謝してます。ほら僕達は人目もあるじゃないですか」
ずっと話してみたかった。(人1)を自分の娘のように世話を焼いて(人1)も異常なほど信頼を寄せてる。俺達の会話の中に何度も貴方の存在がでてきては
疎ましい反面、利用価値は存分にありそうだと、(人1)自ら教えてくれた。
俺が知ることの出来ない、(人1)の心の奥。この人なら簡単に聞き出せそうだ。
「…ところで、この事務所の場所なんで知ってるの？(人1)が言ってた？ただ借りているだけだしセキュリティも甘いから誰にも言うなって口止めしてたんだけど」
「つい最近、彼女がここに入っているのを見てしまって」
「……ここに来た理由は？貴方のようなビッグアイドルが別の事務所にアポ無しに来るなんて前代未聞よ。しかも電話で自分が居ないように言ってくれだなんて、目的は？」
「事情聴取みたいですね。」
「早くしないと、貴方もバツが悪いんじゃない？」
ゴクッと飲んだアイスコーヒーがほんのり甘かった。相手も相当俺の事調べてるんだな。吟味してみたら？俺が(人1)に相応しいかどうか。
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ゆんぎそ(プロフ) - 更新ありがとうございますっ！ドキドキが止まりません！！ (2021年12月4日 0時) (
レス) @page49 id: 0a10b6b6c3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんぎそ(プロフ) - わー！続きが気になりますっ！ドキドキ✨✨ (2021年12月2日 1時) (レス) @page27 id: 4741346bef (このIDを非表示/違反報告)
chay(プロフ) - Runaさん» すみません抜けてました！公開します！ (2021年12月1日 15時) (レス) id: 78cfebea7b (このIDを非表示/違反報告)
Runa(プロフ) - はじめまして。楽しく読ませてもらってます！60話が抜けていませんか？ (2021年12月1日 15時) (レス) @page10 id: 1e0f8b7b7e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2021年11月29日 21時
