Pseudo romance (ページ41)

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「………、んだよそれ」

【好きになった人がタイプ】

ため息をつかずに居られなかった。せめてさ、もうちょっと具体的に答えてくれてもいいのに。面倒だったのか、それとも本当に好きなタイプがないのか。

都合のいい言葉に悩まされては1人唸って。雑誌一面に笑顔を向ける彼女の笑顔に胸がときめいて。

感情が忙しい俺は、また思い出した。(人1)と過ごした夢のようなあの甘いひと時。

「…ジョングガ、」

「＿＿＿＿Vヒョンどうしたの？」

「最近。彼女とはどうなの？」

「…あー。随分前から連絡とってないけど、それがどうかしたの？」

｢ジョングガと連絡がとれないって、｣

｢………、Vヒョンに連絡があったんだね。｣

「あのね、前から言うようだけど中途半端に終わらせるんじゃなくて、自分できちんと終わらせてから次に行かないと、相手の女性に失礼だと思うよ」

｢うん、ごめんね。｣

また同じように呆れてる。そりゃそうだ、前もそっくりそのまま言われて、少し揉めたばかりだった。

あいつもあいつでテヒョンヒョンにばかりに告げ口して、やな性格だな。

俺達の関係は終わったって、お前から匂わしてきたくせに。連絡しなくなった途端、やっぱり寂しいは虫がよすぎる話だろ。

またVヒョンに連絡して喧嘩の修復をはかろうとしたんだろうけど、あの時のような優しい俺はもう、居ない。一度離れた心は、元通りにならないぐらい、

(人1)で埋め尽くされている。

どうせ、私と別れてあの女優に行くんでしょ？！＿＿＿＿って最後に会話した彼女さえも俺の心を見抜いていた。

それもそのはず彼女との喧嘩の殆どが(人1)のことだったから。相手にされてもないのに勝手に怒って馬鹿みたいだろ。

結局あいつは、ありもしない被害妄想で俺を浮気男にしたんだ。