Pseudo romance (ページ24)

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「…あははっ！私は見てて気持ちよかったけどな。ソアラさん追いやったジョングクさん、(人1)は見えてないと思うけど。睨んでたよ。」

『……そうなんだ。なんか悪者役させちゃったのなら申し訳ないな』

｢そう見えた？私にはお姫様を守る王子様に見えたよ。｣

収録合間の休憩時間。あえて皆と距離をとって何気無くティアラと談笑していたのだが、その背後から人の気配がして。

「(人1)、ちょっと」

初日から不思議と疎遠になってたキムテヒョンさんと久々に言葉を交わした。

ただ彼もあまり大声を上げれないんだろう、そわそわと周りを見渡しながら「話がある」と人気のない空間へと誘導された。

そのわりには沈黙が多くて、あまり時間がないと急かした時。ようやく重たい口を開いたのだが、

「……(人1)は、ジョングガのことどう思ってる？」

『ジョングガ？……好きかってことですか？』

「……正直あまり、おすすめしない。気をつけて」

唖然とするほど、一方的に告げるだけ告げて即座に帰っていった。もっと仕事のこととか、彼には聞いてもらいたいことあったのに、結局彼も色恋のことしか興味無いんだ。

だとしても私に合わす顔がないの？一度もこっちを振り返らなかったのはどうしてだろう。そしてわざわざ呼び出してまで話す内容だったんだろうか。

私少しは韓国語、上達したんだよ。＿＿＿＿初めて会った頃の彼に会えたら笑顔で伝えられたのに。

……、

「……何？告白？」

『ううん！まさか！』

ティアラは分かりやすくニヤニヤしていた。呼び出されたという事は、そういう事なんだと。嘘つかないで、とまで言われたけれど頑なに否定して。

隠す事もないか、ジョングクはやめとけと言われたことを告げてみる。すると、大きく目を開いて含み笑い。｢……波乱万丈ね｣って。

なんでこう、皆して。私を変な事に巻き込んでくるんだろう。

そもそもテヒョンさんは心配する所間違えてる。ナンシーさんとのこと、＿＿＿＿知らないと思っているだろうけど、公然の前でしてはいけないことぐらいお酒に呑まれても制御できないと。

私からしたらあなたの方が厳重注意人物だから。