7 ページ8
『私の…友達の事なんだが…天竜人に烙印を押されたらしい…烙印を押されたら…その人は…』
…手に力が入る…震えを必死に抑えようと…嫌な汗も出る…あの頃を思い出させるかのように…
「…人以下の扱いを受けるだろうな…烙印は一生消えねぇ、死ぬまで差別されるだろうな……まぁ、お前の友達さんは可哀想だと思うよ…」
可哀想だと思う…か…まるで人事だね…
『…そ、うか…答えてくれてありがとう…奢るよ…』
「あぁ、ありがとな…それとお嬢ちゃん…それと身長伸ばしたいなら厚底の靴を履くといい」
『…身長コンプレックスなの知ってる？やっぱり奢るのやめる、自分で払えクソジジイ』
「ごめんねお嬢ちゃん、冗談だから奢って欲しいな？おじちゃん金欠だからさ…あと気を付けな…ここら辺人攫い多いから…」
忠告を聞き、渋々財布から2万ベリーを取り出し机の上に叩きつけてBARを出る…後から人がつけてきていることは既に分かっているので、わざと薄暗い路地裏に入った…
『お兄さん達…私をストーカーして楽しい？』
「君がいい値段で売れると思ったら楽しいし…嬉しいかな…？」
「フードからチラッと見えたけど…お前いい髪色してるな？これで顔も良しと来たらとんでもねぇ上玉だぜ？」
私は短剣を構えると相手も剣を鞘から抜いて、銃を構えた…後ろの男が銃の引き金を引こうとした瞬間、私は銃身を掴み、男の前にいるヤツに向け、短剣を首元にやると、2人とも動けなくなった…
『…銃を抜いたからには、命をかけてね…私を脅そうとしたのかな…？でもね、それは脅しの道具じゃないの…』
「……素早いね…」
『褒めてくれてありがとう…サヨナラ、名も知らない人攫いさん』
目の前の男の首を掻っ切ると、首が飛ぶ…銃を奪ってもう一人の男に向かって撃つと眉間のど真ん中に命中して倒れる
「…お兄ちゃん……？」
その幼い声につられて後ろを振り返ると、6歳児位の女の子が居た…散らばってる血を見て、女の子は顔を歪め泣き出した
『え…？えぇ…？子供！？なんでここに！？』
「お兄ちゃん…ﾋｸﾞｯ…お兄ちゃん…
『あぁ…泣かないで可愛いお嬢ちゃん…親はどうしたの…？』
「お…ほしさま…になった…」
お兄ちゃんは…いるの？と聞くとゆっくりと頷いた
『じゃあ…探しに行こうか』
女の子を肩の上に乗せ、私は歩き出した
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 23人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆん - 好きです！！！！！続きが気になります！！！ (2020年10月22日 23時) (
レス) id: f802e76bce (このIDを非表示/違反報告)
ただのエースファン - よかったです!!続きが楽しみです!! (2020年4月28日 9時) (レス) id: b5fc57be2a (このIDを非表示/違反報告)
ネコノミクス(プロフ) - フレアさん» ふおお！！読んでくださってありがとうございます！！！更新頑張ります(´；ω；｀) (2018年8月15日 21時) (レス) id: 5e7f718615 (このIDを非表示/違反報告)
フレア - 凄く面白いです！続きが楽しみです！更新頑張ってください！ (2018年8月15日 10時) (レス) id: 02d52b4d87 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ネコノミクス x他1人 | 作成日時：2018年8月11日 15時
