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お兄ちゃんが連れてきてくれたところはなんと山が近い展望台公園みたいな所だった。
家とか会社の周りと全然違う空気に思わず深呼吸をしてしまう。
ザァザァと揺れる風が気持ちよくって後ろを振り返ればいつも見ている街があった。
『わぁ、すごい！』
思わず走っていってフェンスを掴み街を見下ろす。
「落っこちるんやないぞ」
呆れ顔でお兄ちゃんが隣に来て一緒に街を見る。
『あれ、私の家かなぁ』
「Aの家もっとこっち側ちゃう？」
お兄ちゃんが指さした方向を見れば確かにいつもよく行くスーパーとかの屋根が見えた。
『うーーーん……全然わかんないや…』
「そんなもんやろ」
お互いに目を合わせて笑えば風がびゅぅと通り抜けた。
カシャリとスマホで写真を撮っていたらお兄ちゃんが
「俺も入れてや」
とフレームの中に入ってきた。
『えー、私風景撮ってたのにぃ』
適当にパシャパシャ撮っているとお兄ちゃんがスマホ貸してと言ってきたので渡せばあっという間に内カメラにして
「ふは、変な顔しとるで」
『はぁぁ？？ねぇ、撮るならちゃんと言ってよ！！』
そこには驚いた顔をした私と少しニコッと笑ったお兄ちゃんの顔が写っていた。
『ね、もう1回！』
「しゃーないなぁ。はい、撮るで」
お兄ちゃんに少し寄って写真を取れば今度はしっかり写ることが出来た。
『ありがとう、お兄ちゃん！』
「どういたしまして」
雑にぽんぽんと頭を撫でられ私とお兄ちゃんはその場所を後にした。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
『はーーあ、楽しかった！』
「そりゃよかったっすわ」
辺りがもう夕焼けに照らされる頃自宅にお兄ちゃんは送ってくれた。
『凄い楽しかったよ！ありがとう！』
「オレも久々に楽しかったで。じゃあ、また今度会おーな」
『うん、バイバーイ！』
手を振ったところでお兄ちゃんが"あ"と言って戻ってきた。
「コネシマ……っていう男はお兄ちゃんにせん方がええで」
それだけ言って、ほなと手を振ってバイクを走らせて行ってしまった。
『コネシマ……？って誰だ』
1人私の声が虚しく響いた。
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もちもち(プロフ) - りすさん» コメントも嬉しいお言葉もありがとうございます！可愛くかけてて良かったです……！これからも癒されてってください！ (9月19日 13時) (
レス) id: 7fa438e99f (このIDを非表示/違反報告)
りす(プロフ) - このお話すっごく好きです！夢主ちゃんもかわいくて、マジで妹にしたいくらいです〜！応援しています！頑張ってください〜！ (9月19日 10時) (レス) @page30 id: 6cf6d64f42 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - まるまるさん» コメントありがとうございます！お兄ちゃんの役目を果たせているようで何よりです！emさんの次にutさん書かせていただきますので楽しみにお待ちください！ (9月11日 16時) (レス) @page28 id: 7fa438e99f (このIDを非表示/違反報告)
まるまる - ひ〜！！すっごい好きです〜！！距離感が近いのが…！！ほんっとに良い…！よろしければutさんのお話も見たいです…！ (9月2日 4時) (レス) id: 382cdb8be4 (このIDを非表示/違反報告)
もちもち(プロフ) - 今日も生きてるさん» コメントありがとうございます！書記長さん良いですよね……！良い供給出来きてるか不安すぎるのでこれからも見守ってください〜〜！！ (8月29日 10時) (レス) id: 7fa438e99f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もちもち | 作成日時：2020年12月12日 14時
