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『もっと頑張んなきゃな。』
ふとこの言葉を思い出した。
大学の講義。
いつもなら寝る所だけどイケメンを思い出して目が冴えた。
いったい何者なんだろう。
名前を知らないから検索もかけられないし。
ここ最近で1番の謎。
好き嫌い関係ナシに気になる人。
「A、今日起きてんじゃん。」
「うん、眠くなくて。」
「ふぅん、珍しい。」
バイトが遅くまでなかったからな。
いつも寝る講義も眠くない。
かと言って真面目に受けるはずも無く、来月のシフトを組んでいた。
「真面目ちゃんだねェ。」
「今月もカツカツなの。」
絵里がシフト表を覗き込むと、
「遊べないじゃん…。」
と項垂れた。
正直、遊ぶ暇なんてない。
ひとり暮らしをする為にバイトを鬼のように入れている。
「ごめん、落ち着いたらどこか行こう。」
「うん。」
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作者名：はら田 | 作成日時：2018年12月24日 19時
