丁々発止！電脳空間の人狼ゲーム

ホワイトフォグの騙し合い　5 ページ21

ウ『私は微妙かな。オオカミがオオカミを襲える可能性はちょっと聞いて見なきゃわからないよね。エナちゃんだけしかみてないなら、コウモリちゃんとエナが共謀してて捏造の可能性も結構あると思うよ。』
クジ『オレ、コウモリちゃんとエナちゃんが入り口近くにいたのみたよ？』
ここでクジャクの違和感に気づいた。
エ『クジャク？白い霧にあったって言ってたよね？エナとコウモリちゃんがオオカミに襲われたのって、白い霧の中で、二階だよ？見えないはずなんだけど。クジャクが狼だから、白い霧でも周りが見えるのかな。なんなら、コウモリちゃんを擁護する狼同士に見えなくもないよ？』
クジ『ちげーよ！オレは入り口のところにいたなんて言ってないでしょーが！入り口近くにいたって言ってんの。霧が晴れた段階で、入り口から遠くにいたエナちゃんとコウモリちゃんがかなり移動して入り口の近くにいたから、オレは2人とも白い霧の中で動ける狼なんじゃないかって疑ったんだよ！でも、エナちゃんがいったこと聞いて、確かにそうだなと思ったからこう発言しただけだから！』
ク『随分と焦られてらっしゃるようですね、山吹様。狼の疑いをかけられて焦っている狼にしか見えないのですけれど。山吹様はこのゲーム、もう4回目なのでしょう？村人なのでしたら、もう少し冷静に対処できると思います。』
クジ『急に狼って疑われたら誰でも焦るって！これ命がけなのに。オレはおかしくないから。慣れちゃってるみんなの方がおかしいでしょーよ！』
確かにエナもコウモリちゃんも入り口から遠くにいたから、その場所に戻れてはいなかったし、霧が晴れた段階で入り口近くにいた。
この状況では、動いた人が明らかに疑われてしまうため、クジャクの言い分も筋は通っている。
ウ『？山吹くん。入り口近くと入り口ってどう違うの？』
クジ『入り口の目の前にいるか、そうじゃないけど入り口らへんにいるかだよ。』
エ『クジャクの言ってること、筋が通っているとは思うんだよね。』
なんだか、さっきお昼ご飯のことを話しているとは大違いの人狼らしい会話だ。

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