丁々発止！電脳空間の人狼ゲーム

ホワイトフォグの騙し合い　2 ページ18

ただチャットのことだけを話す少しつまらない会話だったなと思った。
もうちょっと話しておけばよかったな。
敵を倒しながらまた進んでいくと、出口があった。
その前に、コウモリちゃんがいる。
エ『コウモリちゃん。』
コ『ああエナ。この階をクリアできたみたいだな。』
エ『うん。なんで止まってるの？』
コ『階段のところに薬屋があるみたいなんだ。これ、お金は溜まってるのか？』
エ『まあ、普通に考えて溜まってるよ。この状態でみられないのがちょっと不親切だと思うけどね。』
そこで、コウモリちゃんがちょっと沈黙した。
エ『？どうしたの。』
コ『…いや、なんでもないんだ。いつもより口数が多いなと思っただけで。』
暗にエナが怪しいと告げているコウモリちゃんに少し笑う。
エ『エナはチャットゲーマーだからかな。こういうチャットは結構話すよ。口で話すより楽だもん。別に今回は新しい人いないし、馴染みのあるメンバーだから、気負う必要はないからね。』
それ意外にもあるかな。
エナは、自分でもみんなを神々の人狼ゲームで取り戻してから、随分と丸くなったと思う。
シーラとか、カラスにも言われちゃったしね。
少し恥ずかしい思いをした。
コ『そうなのか。なるほどな。』
エ『よかったら、エナが薬屋に寄って、試してみる？』
コ『いや、流石に申し訳ないだろう。もし店主と揉めたりしたら困る。』
エ「『それはエナも一緒だからなー。』
と話しながら2人で同じお店に寄ってみることがになった。
「…らっしゃい。見てくかい。」
選択肢と、今の所有イェルが表示された。
エナは、魔犬をかなり倒したので、5000イェル溜まっていた。
ずいぶんぶっきらぼうな店主だったけど、かなり良心的な値段だったので、薬を所有イェル分買って、外へ出る。
コ『何イェル溜まってた？』
エ『5000イェルだよ。全部薬に使ったよ。』
コ『5000イェル！？かなり溜まってたんだな。おれは2000イェルだった。』
エ『魔犬頻出エリアがあって。色々減っちゃったよ。お金は溜まったみたいだけど。』
コ『そうなのか。大変だったんだな。じゃあ、また会えたら。』
エ『うん、バイバイ。』
コウモリちゃんと別れて、進む。
この場所は、全然迷路とかじゃなくて、ひらけた草原だった。
だから、今別れたコウモリちゃんだって主観で確認することができる。
小屋のような家がポツポツ点在している。
見た感じ、草が長そうだから、草陰からモンスターが出てくるパターンなのかな。

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