丁々発止！電脳空間の人狼ゲーム

ホワイトフォグの騙し合い　1 ページ17

中に入り、全体マップを確認すると、一回は迷路のようになっていることがわかった。
発言石ってなんだろうと思ってたけど。コインみたいなものみたい。
進んでいくと自然に取れるから気にしないことにする。
一応何個とってるかは見えるしね。
目標は50個から60個くらい。
そう思いながら進んでいる時に、モンスターが飛び出して、そのまま衝突してしまった。
多分犬を模しているんだろう。普通にかわいいなと思った。申し訳ないけど、全く怖さがない。
速さ、というメーターはエナの方が大きいみたいでエナが先攻になった。
(…エナ、レベル1なのに…弱いのかな)
エナの最大体力が3000で、もちろん今は満タンだ。
そして、魔法を使うにはもちろん魔力が必要なんだけど、それは使い切ると回復に時間がかかってしまうみたい。
最大魔力は100だ。
薬で強引に回復もできるんだけど、お金を盗まれたせいで買えてないんだよね。
あっちの犬みたいなモンスターは、1000。
選択肢には
杖で打つ
風の魔法を使う(魔力5を使う)
回復魔法を使う(魔力8を使う)
風の特殊魔法で次のターンに相手の防御力を半減させる。(魔力15を使う)
というのがあった。
とりあえず様子見で杖で打つ、を選択する。
結果は、500ダメージ。
…弱いな。
ゲームバランス大丈夫なのかな？
伯爵が作ったゲームだから、思いっきりこだわってあるのだろうと思ったのにな。
そんなことを考えている間に、相手は攻撃をしてきていた。
魔犬の毒牙攻撃を受け、“針夜エナ“は毒状態になった！
魔犬は、毒牙の毒に侵され、倒れた！
という表示が出た。
自爆型だ。
解毒薬は買ったから、毒状態は解除する。
その後も魔犬が何匹も出てきたから、ここは魔犬頻出ゾーンみたい。
失敗したな。
解毒薬を一本使ってしまったし、体力がちょくちょく減ってしまった。
しかも、毒を受ける前に倒そうと、魔法も使ったから、魔力も減った。
少し憂鬱な気持ちになりながら、前へ進んでいくと、騎士装備のシーラがいた。
近寄って、会話を選択する。
シ『エナだ〜。』
エ『うん。こういう風に話せるんだ。』
エナと、シーラの頭の上にチャット画面が広がっていて、それで話せるような形になっている。
シ『他の人にもこれだったらわかるんじゃない？』
エ『どうかな。この階は迷路だから、検証するなら次の階だよね。』
シ『まあそーだね。じゃあ、また後で〜。』
エ『うん。あとで。』

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