Your Heart is Child

Child 9 ページ10

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俺はニノに言われるまま、家に戻ってきた。




納得はしてない。




智「ねぇ。何やってんの」




できるだけ強い言い方でニノを責める。




しかしニノは、




和「何って、見ればわかる通り荷物まとめてるんです」




そう。




彼はすました表情で自分の荷物をまとめているのだ。




和「大野さんも、ボーッとしてないでまとめてよ？」




智「・・・は？」




和「いやいや、は？じゃなくて。早く」




ダメだ。いい加減、もう我慢できない。




智「ふざけんなよ！」




雅「・・・リーダー」




智「お前もさ、突っ立ってないでなんか言えよ！」




相葉ちゃんにも当たってしまう。いよいよ自分を抑えることができなくなった。




おもいっきり怒鳴り散らして、俺は家を出た。




ったく。こんなところ、いてられっかよ。




雅「リーダー！」




でも、相葉ちゃんも相葉ちゃんだ。




ニノが約束を破ろうとしてるのに何も言わないなんて。




俺は翔くんと松潤のもとに全速力で走った。




北風が冷たい。今夜は吹雪になりそうな予感。




智「翔くん！」




俺が翔くんの名を大声で叫ぶと、翔くんは振り返って驚きの表情を見せた。




智「さっきはごめん・・・俺は帰るつもりなんて微塵もなかったんだ・・・」




本当に、ごめん。




最後にそう呟き頭を下げると翔くんは




翔「ありがとね」




と言い小さく息をはいた。




顔をあげると、翔くんは松潤の頭をなでていた。




翔「ニノはさ、何が嫌なんだろうね。こんな潤くんがめんどくさいのかな」




見ると、本当に、寂しそうな表情だった。




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