Your Heart is Child

Child 8 ページ9

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翔「ご、ごめんね・・・潤くん・・・」




潤「・・・うあっ・・・あああっ・・・」




どうなるかなんて、わかってたはずなのに。




取り返しがつかなくなるかもしれないことも、わかっていたはずなのに。




潤「・・・痛いよっ・・・翔くん・・・助けてよっ」




何をすることもできない。




松潤は頭を押さえて雪の上でもがく。




それを見ているだけの俺。




なんなの。俺。




翔「うわあああっ」




叫んだって仕方ないのに。




松潤が助かるわけじゃないのに。




自分が塞ぎこむ理由が欲しいだけ。




ただ、悲劇のヒロインになりたいだけなんだ。




翔「あぁ・・・もう」




自分が嫌い。




弱虫で、すぐ自分を否定する自分が嫌い。




ニノや松潤を恨んでしまいそうな自分が・・・嫌い。




潤「やだっ・・・死んじゃう・・・！」




翔「・・・潤くん！」




俺は無意識のうちに、松潤の体を包み込んでいた。




'大丈夫だから。死ぬわけないんだから。'




それはもう半分、自分に言い聞かせてるようだけど。




それでも、この場をおさめようと必死で。




そしたら勝手に体が動いた。




抱きしめてた。




それでどうにかなるのかって言ったら、んなわけないんだけどさ。




でもやっぱりどうにかしたかった。信じたいのかな。




夢であってほしいなぁ・・・なんてね。




すると、松潤の体から、スッと力が抜けた。




翔「じゅっ・・・潤くん!?」




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