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A「ただいまー。」
自分の鍵で器用に家の鍵を開けた。
やっと部活が終わった。
ただ家に帰るのは憂鬱でしかない。
兄がいる。
光啓「おかえりー。」
お兄ちゃんの名前は日高 光啓。
高校2年生で都内で1位の高校に通っている。
いわゆる天才児だ。
多分私の分の栄養をこいつが持っていきよったんだ。
そう思うと先に生まれたお兄ちゃんが羨ましく感じる。
お母さん「Aおかえりなさい。」
A「ただいま。」
お母さん「今日テストが返ってきたんでしょ。早く見せな。」
そうだ。
先週受けた実力テストの返却が今日あった。
点数何点だったかな。
とりあえず見せなきゃ。
A「はい。」
光啓「俺も見るー！」
いや、あんたは見る必要なんてないんだよ。
お母さん「ねぇ、これどうゆうこと。勉強したのねぇ。」
A「したよ。」
お母さん「なんで勉強したのにこんな点数しかとれないの。」
見せられたのは『五教科合計94点』の文字。
ああ、やばい。
お母さん「A、高校なんて行けないよ？
もっとちゃんと勉強して。」
あぁ、なんで光啓はこんなに賢いのに。
なんて言っている。
いつもそうだ。
比べられて私だけが怒られる。
続く (更新停止中)
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作者名：ちぇるりな | 作成日時：2017年6月12日 18時
