30 二人の居場所 ページ30
ア(イ)「…半年前に死にました。」
店(男)「えっ！？A…死んでもうたんか？」
店(女)「ぁ…。」
晴々してた二人の顔が一瞬にして曇る。
店(男)「そうか…。そらぁ、寂しいな…。」
ア(イ)「…はい。」
お兄ちゃんが重い口を開く。
兄「あのー、のん気屋呑兵衛の夫婦が今何処にいるか分かりますか？」
店(男)「確か、東京の上野でスパゲッティー屋をやるゆうてたわ。」
まさかの新情報を耳にする。
兄「上野！？」
お兄ちゃんが目を見開き驚く。
店(男)「息子が東京に行くんで一緒に上京したんや。」
それじゃいくら探しても見付からない訳だ。
A「住所は分かりますか？」
店(男)「住所は分からんなぁ…。ごめんな。」
兄「上野のスパゲッティー屋じゃ難しいな…。」
確かに…。スパゲッティー屋なら何処にでもある。一軒や二軒だけではない。
A「じゃあ、お店の名前は分かりますか？」
この時ばかり必死だった。何が何でものん気屋呑兵衛の夫婦を見付け出し会わせてあげる。それが私の…ううん、皆の願いだ。ところが…
店(男)「それも分からへん。ごめんな。でも確か、何とか通りって聞いたけどな…。」
やはり駄目だった。
A「何とか通りじゃ分からないよね…。」
ア(イ)「そうですね…。」
…
〜
店(男)「おっちゃん…役に立たへんで…ごめんな。でもな、Aの孫に会えて良かったよ。りょうさんとチエちゃんにも、会わせてやりたいけどな〜。」
〜
お店を出てからというもの、おじさんの悲しげな声がいまだに離れられなかった。
A「のん気屋の事、もっと分ければ良かったのにね…。」
兄「せめて、店の名前だけでもなぁ…。」
野「そもそも、東京じゃ遠いけどね。」
ア(イ)「皆、僕の為にすみませんでした…。」
初めてアンドレア君の落ち込んだ姿を見た。
兄「気にするな。」
A「そうだよ！大阪に来れて楽しかったし！」
私達は元気付けようと一生懸命励ます。
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しおり(プロフ) - A☆Kさん» はい！ありがとうございます！ (2018年10月21日 19時) (
レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
A☆K(プロフ) - しおりさん» はい！これからもずっと見守らせて頂きます！どうか､頑張って下さいね！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: b41320905d (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - A☆Kさん» ここまで頑張れたのも読者様のおかげです！クライマックスまでどうか暖かい目で見守り下さいませ！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
A☆K(プロフ) - しおりさん» もうすぐラストスパートですね！更新される度楽しく読んでいます！最後の方も頑張って下さい！楽しみにしています！ (2018年10月21日 19時) (レス) id: b41320905d (このIDを非表示/違反報告)
しおり(プロフ) - こころさん» こんにちは！はい！クライマックスをお楽しみに☆ (2018年10月21日 17時) (レス) id: 3504932f00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しおり | 作成日時：2018年9月27日 6時
