124 ページ24
.
ーー紫耀sideーー
Aがスタジオを出たあと、
廊下でバッタリ出くわしてしまった。
平田「彼女、デビューしたんだってね」
またあの嫌味な笑顔で話しかけられる
「関係ないだろ」
平田「これはまた大変だね〜(笑)」
「なに」
平田「彼女まで有名になったらすぐバレるよ笑」
「へぇ」
そんな言葉は聞き流して
さっさと仕事に向かった。
ーーー
"ブーブー"
Aの目の前で
鳴り止まない電話。
A「急用なんじゃない、、？」
きっと俺が出るまでかけ続けてくるだろう
「なに？」
平田「紫耀、今から来て」
「かけてくんなって言っただろ」
平田「お願い。どうしても会いたいの」
また1つ弱みを握られてしまった以上、
俺に拒否権は無いだろう。
「ごめん...」
また今日も何も聞かないAを置いて
違う女に会いに行かなければいけない。
「...何やってんだろ」
もう何が正しいかすら分からなくなってくる
平田「紫耀〜来てくれると思ってたよ！」
「お前の為じゃねーから」
平田「何でもいいよ。会えるなら」
「頭おかしいんじゃねえの」
平田「紫耀が戻ってくるまで辞めないよ」
本気で言ってるに違いない。
「仕事選んだ事、恨んでんでしょ？」
平田「あの時は仕方なかっただけでしょ？」
「いいや、あの時事務所から選択を
迫られて無かったとしても、いずれそうしてた。」
仕事か恋愛か。
今、もし
そのどちらかを選ぶなら
迷わずAを選ぶ自信がある。
けどあの時の俺は
本気で大切に想える相手に
まだ出会ってなかった。
平田「好きだけど別れたんだよね...？」
「愛してなかったから別れた。それだけ」
今だから言ってる訳じゃない。
平田「なんなのそれ」
「好きは好きでも、愛してた訳じゃないから」
今まで知らなかったけど
好きと愛は、全然違った。
平田「...今の彼女は？」
「初めて
愛するってどういう事か分かった」
平田「...あっそ。」
「別にバラしてもいいよ。
俺は仕事よりAが大事だと思えるから」
平田「ふーん。もしそうなったら
彼女の仕事も、先は無くなるから。」
そこだけがネックだった。
俺は仕事よりAを取る自信があっても
Aの未来を俺が壊してしまったら
なんの意味もないと思った。
そして仕方なく
今夜もAを1人にしてしまう。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ジャニーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
an(プロフ) - こころさん» コメント有難うございます♪そう言って頂けてとても嬉しいです！ストーリーの内容がここ最近少し彷徨いつつ有りますが、頑張りますので引き続き楽しんで頂けると嬉しいです♪ (2020年7月28日 15時) (
レス) id: 61ac350b62 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - すごく面白いので一気に読んでしまいました！続きも楽しみにしてます！！紫耀くんが綺麗な彼女に翻弄されてて、嫉妬したり心配してしたりとドキドキします。ハッピーエンドだといいなぁ。 (2020年7月28日 14時) (レス) id: f2c5e943bf (このIDを非表示/違反報告)
an(プロフ) - カイリさん» ありがとうございます！頑張りますね♪ (2020年7月28日 12時) (レス) id: 61ac350b62 (このIDを非表示/違反報告)
カイリ(プロフ) - 一気に読ませてもらいました。これからも、応援しています。 (2020年7月28日 1時) (レス) id: 5bf019c52e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：an | 作成日時：2020年7月22日 20時
