I am Naughty girl. (ページ8)

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AM 11:00

今日は定休日なので、

少しお店に寄って事務処理を済ます

昨日飲みすぎたせいか
少し体が重く、頭が痛い

ここのところ休日は
店に行き仕事をするか
1日中ゴロゴロするだけだったので

久しぶりに電車に乗って出掛けてみる事に。

とは言え行くあてもなく、
なんとなく目に止まった
CDショップに立ち入る

入り口を入るとすぐに目に入るのは
デカデカと特集されているアーティストの写真

その中に紛れも無く存在する

私の頭から離れてくれない彼。

「そんなに人気なんだ、、」

つい先日まで知らなかった私からすると

ここまでの人気っぷりに

改めて自分の抱いた馬鹿な想いに虚しさを覚える

「ありがとうございましたー」

何だか虚しくなったのに、

つい、買ってしまった。

気が沈んでしまったのもあり、

早く家に帰ってこのCDを聴いてみたいのもあり

そのまま駅に向かう

ーーーー下北沢

「あっ」

改札口を通ると

私の目線のすぐ先に

ゆっくりと歩く後ろ姿

それだけですぐに分かる。

彼だ。

「どうしよう」

そう思ったのも束の間

彼が振り向く、

『あっ』

聞こえないくらい小さな声だったけど

口の動きで分かる。

私に気づいてくれた。

こちらに向かってくる彼に動揺してしまう

『お久しぶりです』

ニコッと、私に向けられた笑顔に

身体が火照る

「ご無沙汰しております」

『昨日歩いてたら

お店の中で仕事してるのを見かけたので

今日も居るかなと思って向かう所でした』

「あ、今日は定休日なんです」

『じゃあここで会えて良かった～』

ホッとしたような表情ではにかむ彼は

画面越しに見る何百倍も素敵で、

「私も嬉しいです」

なんて言ってつられて頬が緩んでしまう

『えっ本当ですか！？

あ、良かったらお名前、、』

「永野Aと申します」

『Aさん！平野紫耀と申します！』

「平野さん、宜しくお願いします」

あたかも知らなかったかのように接してしまう

『それ、今も付けてくれてるんですね』

私の左手を指差す

「平野さんこそ、つけてるんですね(笑)」

『もう体の一部です！(笑)』

そうしてまた嬉しそうに笑う

それを見てまたつられて私も笑う。

心臓の鼓動が速く、手に汗が滲む。

『単刀直入ですが、

連絡先交換してもらえますか！』

なんとなく、彼も緊張気味なのが伝わってくる

そうして私と彼はお互いのLINEを登録しあった。

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