I am Naughty girl. (ページ27)

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2人並んでソファの上で
くつろぎながらテレビを見て

時にはテレビに向かって
あーでもないこーでも無いと言い合ったり
笑いあったり、

何をする訳でも無いけれど
このくだらない時間が愛おしかった

平野「もうこんな時間か、、」

「早いね。そろそろ出ないとでしょ？」

平野「うん...やだ...」

「またすぐ会えるよ」

平野「すぐ戻ってくる...」

彼はこれからまたドラマの撮影だ。

「でも今日は朝方まででしょ？」

平野「うん...」

遅くに始まる撮影は、その分遅くに終わる

仕方ないけど、勿論寂しい。

「紫耀のドラマ早く見たいなぁ」

平野「Aが見るなら頑張る」

「見ない訳ないやん。録画もする」

平野「あーやっぱりダメ！」

「なにそれなんで！」

平野「だって...キスシーンあるもん...」

「仕事でしょ、気にしないよ」

平野「本当に...？」

「それくらい最初から理解してるよ」

なんて嘘。

正直、見るのは怖い。

どんな感情が私の中で渦巻くのか、
見なくても分かる。
きっととてつもない嫉妬に駆られる。

でもそれはもう理解するしかない。

それが、
アイドル"平野紫耀"の彼女になる事。

平野「じゃあがんばる。」

「ん。名一杯かっこいい演技してきてね」

平野「わかった。じゃあ行ってくる」

「行ってらっしゃい、気をつけてね」

そしてまた、
いつも通り彼が私の唇に触れる

彼の背中が見えなくなるまで見送る

半日一緒に居た分

1人になったこの部屋が無性に静かに感じ

そしてまた無性に寂しく感じる。

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