俳 優 さ ん と .

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どんどん撮影は終わって行く。



いよいよ最後のシーンだけになった。



屋上___



あ「鴻鳥先生」



鴻鳥「ん？」



あ「…私、小児外科に行きます」



鴻鳥「…そっか、頑張ってね」



あ「赤ちゃんが生まれることができなくなったのは紛れもなく私のせい。

まだまだ勉強不足、経験不足だったんです。

なので、一度産科を離れて勉強してきます。



そしてまた、産科に戻ってきます！」



鴻鳥「僕はいつでも早苗先生を待ってますよ」



あ「…はい。」



鴻鳥「……っごめんっ」



ギュッ___



あ「え……？」



鴻鳥「ごめん…僕早苗先生のこと__あ「鴻鳥先生、」



鴻鳥「っ、」



あ「鴻鳥先生、私たちは仲間です。」



鴻鳥「…うん、そうだね」



あ「どんな時も支え合う、仲間です」



鴻鳥「うん」



あ「もし何かあったら、言ってくださいね。

いつでも鴻鳥先生のもとに駆けつけます」



鴻鳥「…早苗先生、行ってらっしゃいっ！」



あ「…ありがとうっ！鴻鳥先生…！」



ガチャン



あ「___好きだったよ、鴻鳥先生…」



監督「はい、カットー！」



ガチャ



あ「綾野さ〜ん！」



綾野「Aちゃ〜ん！」



ギュッ



身長差的に綾野さんの胸元に顔が押し付けられる。



あ「ふふ、なんで泣いてるんですか、」



綾野さんを見上げる。



綾野「なんだか…
Aちゃんに振られたみたいで悲しかったから…笑」



あ「振られたって…私たち付き合ってもないですよ！笑」



綾野「あ、そうだった」



あ「あははっ笑」

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