My lxxx！02 (ページ14)

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百合は永遠を語り続けるページ14

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あれから一ヶ月ほど仕事を休んだ渡辺は、結局退職すると伝えた。職場はあのお客様の理不尽さを理解し、注意だけしてそれなりに頑張ってきた渡辺を評価して、辞めないでほしいと訴えた。しかし、結局だるいからと渡辺から退職願いを出したのだ。

そのため、今は実質ニートである。

ru「翔太君働かなくなったらお金ヤバくない？」

iw「…そこそこ。」

ここの家計は岩本と渡辺のお給料だけで成り立っている。それと少しばかりの皆の遺産。

dt「俺達の食費浮かす？」

sk「大丈夫でしょ。まだ阿部ちゃんの遺産あるんじゃない？」

iw「…まあ、すぐに困る訳じゃない。」

そんな話に阿部は不機嫌にため息をついた。

リビングではいつものように盛り上がって話している最中、宮舘と渡辺は台所で昼御飯で使った食器を片していた。

nb「俺とりあえずバイトするかな。花屋とか良くない？」

dt「うん。いいと思うよ。」

洗剤で洗った食器を水で長そうと渡辺が腕を伸ばす。その左腕にはまだ渡辺自身がつけた深い傷痕が残っていた。
宮舘はそんな腕を見て、顔をしかめた。

nb「…腕、そのうち傷も消えるみたい。完全には無理らしいけど。」

dt「…そう。」

nb「ねえ、ふっかにまだ怒ってるんでしょ。」

dt「…翔太を追い詰めたふっかも、それを見てて良いことだって言った目黒も、…翔太が苦しんでることに気づけなかった自分自身にも、俺はまだ怒ってる。」

nb「もうさ、許してやんなよ。俺は涼太にも誰にも怒ってないし。」

dt「無理。」

そう言って荒々しく食器を置く宮舘に、渡辺は手を止めた。