検索窓
今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:383,875 hit

ページ35

それからまた数時間。空腹は満たされたため、康二と俺は喋って恐怖をまぎらわせていた。
きっと誰かが助けてくれるはず。そう信じていた。



渡「ほんと、早く来てくれよー!」

向「きっと照くんが飛び込んでくるは…」




康二の言葉が止まる。また鉄格子が開きあの3人が入ってきた。
あ。歯を抜く道具もある。
そして手には拳銃。



阿「ほら、舘さんやってよ。」



その拳銃を舘さんに渡す。
舘さんは躊躇しながらも、拳銃を、康二に向けた。




阿「撃たないと、舘さん。そんないつまでも平和主義な考え持ってもらっちゃ困るんだよね。」



阿部が淡々と話す。後ろのラウールは少し怯えていた。

舘さんは震える手を押さえ引き金を引く。
パンッという音が鳴り響く。

康二は倒れ、腹部を押さえた。
かなりの血が出ている。康二が荒く息をし始める。




阿「さてと。このままじゃこの向井康二くんは出血多量で死んじゃうね。
でも安心して。舘さん銃の達人だからすぐには死なないから。」




そう淡々と話す阿部。




阿「まだ処置をすれば助かるけど。してほしいよね。」




嬉しそうににっこりと微笑み俺を見てきた。
俺をターゲットにしたようだ。




阿「話してくれれば、助けてあげるよ。」




目をまっすぐ見つめてくる。目をそらせば息絶え絶えで腹部からかなりの血が出ている康二。
ふっかが俺の目を見て言うなと訴えているが俺に今そんなことは考えられない。

今てんびんにかけているのは康二の命か自分の命か。話さないと康二が死に、話せば俺が死ぬ。選べない。




阿「早くしないと、死ぬけど。」




そんなことを言われても。次第に自分の呼吸も荒くなってくる。





阿「じゃああと10秒ね。」




そう言うと康二の頭に銃を突きつけた。





向「翔太くん、俺は、大丈夫ですから、言わないでください」

阿「10、9、8…」




カウントが減っていく。息絶え絶えに話す康二。
どうするのが正解なのかを必死に考えていた。

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (229 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
750人がお気に入り
設定タグ:雪男 , snowman
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

..... - FYI, the word “ejaculation” is very inappropriate. (2020年7月10日 8時) (レス) id: cb998c405d (このIDを非表示/違反報告)
FON(プロフ) - 初めましてコメント失礼します。こういうタイプの佐久間くんをずっと追い求めていて本当に好みの作品に出会えて感激しております……。内容も面白くて読んでいて惹き込まれました。更新頑張ってください、これからも応援しています! (2020年3月14日 13時) (レス) id: 489a166a7a (このIDを非表示/違反報告)
xxx(プロフ) - いつも更新楽しみにしています!佐久間くんの罪だけ分かっている状態で他のメンバーの罪はどんなんだろう、どうやって判明するんだろうなんて思いながら読んでおります。お身体に気をつけて頑張ってください! (2020年3月12日 18時) (レス) id: bbbfe29df4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作成日時:2020年3月10日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。