HIDE IN SEW

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俺の体はもちろん隠れるために机の下。
右手には一応の麻酔銃。
目黒と康二も驚いたのか俺と同様机の下に伏せた。




これが普通の人がとる行動だ。
自然の摂理だ。




しかし、パンッという銃声の音が鳴ると咄嗟に麻酔銃を構え前に出る３人がいた。
佐久間と照とふっか。





佐久間はニヤリと笑うとあちこちに麻酔銃を打ち込む。
ところ構わずに撃ちまくっている。
机の下に隠れなければ当たっていたかもしれない。



照は麻酔銃を使わず暴力勝負だ。
蹴って殴って。
人を殴るとこんな音がするのかというほどの音が聞こえる。


ふっかも同様、麻酔銃を使わずにかかんに飛び込んでいった。




この３人、場馴れしている。
ますますこの３人から離れたい。



周りは拳銃を持っているも撃つことができずにいた。



理由の１つは拳銃は音がするためあまり使う事ができない。

２つ目は３人はずっと、仲間を盾にしているからだ。



さすがに仲間を撃つ可能性があると理解すると銃を撃つことを躊躇っているようだ。
しかし、拳銃が使えずともこの人数ならとかかんに挑んでいる。





このヤクザたちはどうやらこの３人よりも常識人で情があるらしい。


いや、それが普通だ。
むしろ俺もヤクザ側の心を持っているといえるだろう。





どんどん気絶し、眠りにつく。
残りは幹部の一人。
資料で何度も見た顔だ。




まさか６人、いや３人でここまで制圧されるとは思っていなかったのだろう。
自分も思っていなかった。
この状況になると思っていなかった。




幹部の人はどうしようかと少し顔を歪め、悩んだ結果拳銃を構えた。
盾にしていた仲間たちはとっくに床に倒れている。


佐久間たちの盾に出来るものは何一つなく、拳銃を使わない理由の１つが消えたのだ。

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