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「ヒロト、そろそろ戻ろう」
「言わなくたってわぁってる」
タツヤに呼ばれたヒロトは立ち上がって、再びコート内へと足を踏み入れる。
「頑張ってねヒロト」
ヒロトの背中に応援の言葉を投げかけると、足は止めずに顔だけ振り向かせて
「そこでちゃんとゴッドストライカーさまの勇姿見とけよな！」
と言って笑う。
「はいはい」
走り去るヒロトの背中に手をひらひらと振る。
ヒロトがいなくなるタイミングを狙っていたかのように、一星がAの隣に座ってきた。
ぎょっとする間もなく一星はAに詰め寄ってくる。
「先輩！足はもう大丈夫なんですか？」
「大丈夫だよ。出血量のわりには傷は浅いし」
「良かったです………」
パッと見は感じのいい可愛い後輩である一星。
しかしよく見ると、目の奥底には危険な感情があるようにも見える。
「あの………先輩」
「なにかな」
「先輩さえ良ければ、何ですけど………練習見て貰えたらなって」
「うん、いいよ？」
「本当ですか！？怪我はいいんですか？」
「どうってことないよ。かすり傷も同然だし」
かすり傷とまではさすがに行かないが、もうほとんど痛みもないし問題ないはずだ。
「じゃあ、こっち、来てください！」
一星は嬉しそうに手を握ると、Aをぐいぐい引っ張っていく。
「ん、え？そこでやるんじゃないの？」
「ここでやったら危ないので」
危ない………？
✿*❀٭✿*❀٭
誤字脱字、矛盾など確認しないで書いてるので色々あるかもしれないです………。
書きながら設定結構変えてるので。
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作者名：にんじんみかん | 作成日時：2019年4月11日 23時
