【イナオリ】破壊の女神 (ページ3)

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リハビリページ3

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彼女がキャラバンから地面に降り立つと、真っ先に円堂守が声を掛ける。

「A！久しぶりだな！病気は大丈夫なのか？」

円堂の変わらぬ熱血ぶりに苦笑を浮かべながらもAは答える。

「お久しぶり。もう問題はないって言われたから大丈夫なはずだけど」

「そうかそうか！良かったぜ！またお前とサッカー出来るな！」

屈託のない彼の笑顔は信じられないほど眩しい。

彼のその笑みは無邪気な笑顔の代名詞とも言えるだろう。

「久しぶりだな、千早」

「うん。久しぶり。元気そうね、有人」

Aが微笑みながら返せば、鬼道は満足そうに頷く。

「リハビリ試合がアジア大会とは、なかなかやるな」

「はぁ！？リハビリィ！？だ、大丈夫なのかよ！」

そんな会話を横で聞いていた剛陣が声を上げる。

「えっと………剛陣先輩ですよね。千早Aといいます。これからよろしくお願いしますね」

「お、おう」

「リハビリ試合がアジア大会でも大丈夫だろうと監督が判断したんだ。素晴らしいプレイを見せてくれるに違いない」

「ああ。なんてったって、フィールドブレイカーなんて二つ名を持つくらいだしな」

彼女のことをよく知る元雷門イレブン達はうんうんと大きく頷く。

「嫌だなあ、プレッシャーかけないでよ」

フィールドブレイカー。

男子顔負けの身体能力とA特有のトリッキーなテクニックで

相手の優勢をぶち壊し、フィールドの雰囲気を変えてしまうプレイスタイルから名づけられたものである。