【イナオリ】破壊の女神 (ページ15)

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調整ページ15

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風丸が相手のキャプテンのシュートを止めたことにより士気が上がったイナズマジャパン。

いよいよ反撃開始か、と思っていると近くの韓国選手のイレブンバンドの通知が聞こえた。

「………有人、相手何か仕掛けてくるよ」

司令塔である鬼道にそう注意を促して、自らの前線を下げる。

「おい、今が攻め時だぞ？」

「………」

彼女が下がって暫くボールを持つ明日人を見つめていると、ペクがラフプレーを仕掛けてボールを奪った。

その後も次々と、マークについているイナズマジャパンを突き飛ばしていく韓国選手。

「汚い手を………」

倒れ付す風丸と吹雪の間を通ってAは韓国選手を追いかける。

「ラフプレーしてまで勝ちたいの？」

ボールキープをしている選手の元まで行き、Aは語りかける。

「………」

「そのプレイスタイル、最高にダサいわ」

後ろからのスライディングを読んでいたかのように交わして、タックルも交わす。

「正々堂々と勝負しようと思わないの？」

煽る発言をしながら、ボールを奪う。

更に追い討ちでかけてきたスライディングも見事にかわして、ボールを灰崎に回そうとしたとき。

スライディングをしてきた選手が素早く体制を立て直してAを振り向く。

たとえタックルでもなんでもかわしてみせる、と身構える彼女に対して相手は。

勢いよくスパイクの針を彼女の足目掛けて振り下ろしてくる。

「えっ」

スパイクの針が彼女の細い足に当たると、突き刺すように力を込めてきた。