【HQ】少女は嘘でできている (ページ7)

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嘘5コページ7

貴方side

黒「俺はこの道左なんだけど、お前は？」

貴「私はこのまままっすぐです」

ここは帰り道での十字路！
ここで別れられる！！

キタァァァァァァ！！！！

貴「じゃあ、ここで。先輩も体調が悪いことには変わりないんですから、帰ったらすぐに寝てくださいね？」

黒「いやいや、送っていきますから」

貴「いやいやいや、結構ですから」

黒「あのさ、女の子がこんな時間に一人でウロウロしてたら危ないだろうが」

貴「本当に大丈夫なんで、帰ってください」

黒「・・・・・わかった」

先輩は不服そうな顔をしてはいたけど、そのまま十字路で別れた。

貴「黒尾先輩か・・・ま、もう関わることもないでしょう」

後ろ姿が見えなくなった頃、私も家へと向かって歩き出した。

***

「A～！呼ばれてるよ！！」

貴「わかった！」

あれから、家に帰るまでは良かったんだけど、そのまま布団で爆睡。
気づけば朝でした。
睡眠時間は足りているけど、何かしんどい。

貴「お待たせしましたー。何の用でしょうか？」

そういえば、一体誰に呼び出されたんだろうか？

黒「やっほーAちゃん♪」

あぁ、今日"も"厄日になりそうだ。

貴「・・・どうも、黒尾先輩。体調は良さそうで安心しました」

黒「昨日は本当サンキュー」

貴「要件は済みましたか？それなら、私はこれで」

黒「いやいや、本題にまだ入ってないから！」

まじか・・・。
この先輩はまだ私を解放してくれないみたいだ。
もう、人の視線が刺さりまくって死にそう・・・,

貴「それで、本題とは？」

黒「お前に頼みたいことがあるんだけど」

貴「・・・出来る範囲でなら、お手伝いしますけど」

黒「お前にさ、バレー部のマネージャーやって欲しいんだわ！！」

貴「却下」

黒「え、即答！？」

貴「今度こそ要件は済みましたね？ではこれで」

黒「いやいや、待て待て待て！」

貴「何を言われても、私はマネージャーやりませんから！」

黒「仕事は俺らがちゃんと教えるし、サポートもするからさ！！」

貴「嫌です。絶対にそれだけはやりません」

マネージャーなんかやるわけない。
今の私になった元凶である場所に、また戻りに行くとかありえない！！

貴「私は絶対にやりませんから。それだけは譲れません。おかえりください」

黒尾先輩、諦めてください。
こんなに嫌だって言ってる人を連れて行っても、ろくなことになりませんから。