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side 宇野昌磨
"結弦に振られました。昌磨くん、これまでずっとありがとう。それからほんとにごめんなさい"
そんなラインがあったのは全日選手権のエキシビション後だった。
その後はいくら連絡しても宇佐美さんからの返答はないままで、優に一ヶ月は越える。
宇佐美さんへの心配も薄れつつあった。
それに、俺が探したところで何になる。
俺に頼りたかったらとっくに、連絡があるはずだ。
「昌磨!」
いつもの練習時間にリンクに行くとはしゃいだように佳菜ちゃんに声をかけられた。
「おはよ」
つい、あくびがもれてしまう。
「みーが来てるよ!」
「あぁ。うん」
頷いてから「え!」という声が漏れた。
みーってカナダじゃないの。
「みー?みーがいるの?」
佳菜ちゃんは嬉しそうに何度か頷いた。
「ちょっと用事があって帰省してるみたいだよ」
「そう…なんだ…」
みーと会うのが嫌なわけじゃない。
ただ、あんなこともあってどういう顔で会えばいいんだろう。
「みー、先生に挨拶しに来ただけだからすぐ帰っちゃうみたいだよ!あっちの廊下にいたから早く行ってきなよ!」
佳菜ちゃんにつき押されてしまい、会うか会わないか考える時間さえもなかった。
言われた通り、みーがいる廊下を歩いてしまう。
その廊下にはやはりみーがいた。
後ろ姿だけでもわかる。
少し髪伸びたな。
なつかしくて、話しかけたくなったけどやはりなんて声をかけるべきかわからなくなった。
佳菜ちゃんには会えなかったって言えばいい。
気づかれないように足音を消して来た道を引き返す。
何か逃げてるみたいだけど、これでいいんだ。
どうせ、みーも俺に会いたいことなんてないだろう。
「しょ…昌磨」
しかし、みーの細いに足を止めさせられてしまう。
無視するわけにもいかず、ゆっくりとみーのほうを振り向いた。
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らっき(プロフ) - 完結されてからかなり経ってしまっていますが、読ませていただいてすごく好きな作品になりました。書いて下さってありがとうございます!それだけ伝えたくてコメントしました(*^^*)見てくださるといいなぁ、なんて思ってます! (2021年12月7日 22時) (レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 大変お久しぶりです。最後まで読ませて頂きました。ぜひとも、時間があるときで構いません。名前を自分の名前に変換したものを読みたいので、よろしくお願いします。 (2018年9月2日 8時) (レス) id: 058ee396c0 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - yuccoちゃんさん» ほんとうに読んでいただきありがとうございました! (2018年4月9日 9時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
yuccoちゃん(プロフ) - こんばんは!ゆづのドSなセリフにトキメキました!言われたい!サイコーの終わりでした!番外編で続きも読みたいです! (2018年4月8日 1時) (レス) id: 72d5e5baf7 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - 鹿さん» いつも丁寧なコメントをありがとうございます。読んでいただけてほんとうに嬉しいです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:納子 | 作成日時:2017年9月7日 21時