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side 宇野昌磨
お前だよ。
そんな単純な言葉を消化するのに30秒くらいかかってしまった。
「え？」
30秒くらいかけてもそんな間抜けな声しか出なかった。
みーはしまったという顔で気まずそうにうつむいた。
「いや…あの…」
何か言わなければと口ごもるとみーは「いいから」と食いぎみにそれを制した。
「知ってるから。葉月ちゃんが好きなこと。だから、返事とかいい」
ゆづくんがあれほど怒った理由がわかった。
みーが俺のこと好きなのなら葉月ちゃんのことを気遣った言動を聞かされたのは相当辛かっただろう。
「昌磨のことが好きでした」
あまりに投げやりな言い方に、どれほどみーがこの恋に期待していなかったのかわかる。
「葉月ちゃんのこと応援してます。頑張ってください」
みーはそれだけ義務的に言うと俺に背を向けてスタスタと歩き出した。
「みー！」
このままじゃ、ダメだった。
このまま、みーを傷つけたままじゃダメだ。
みーは振り向くことはしないものの、足はちゃんと止めていた。
「ありがとう。好きでいてくれて」
きっと、こんなきれいごとなんて聞きたくないだろう。
「勝手だと思うけど、みーが気が向いたらまた幼馴染みとして付き合っていきたい」
ダメだ。
自分にとって都合の良いことばっかりいってるな俺は。
「しばらくは無理」
みーのこういう正直なところがいつもほっとする。
「だけど、気持ち整理して絶対またもとに戻るから。しばらくそっとしといて」
自分が振ってるくせになぜか自分の目頭が熱くなった。
「昌磨」
みーの小さい背中が震えた。
「ありがとう」
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らっき(プロフ) - 完結されてからかなり経ってしまっていますが、読ませていただいてすごく好きな作品になりました。書いて下さってありがとうございます！それだけ伝えたくてコメントしました(*^^*)見てくださるといいなぁ、なんて思ってます！ (2021年12月7日 22時) (
レス) id: 4da1a124c4 (このIDを非表示/違反報告)
めぐみ(プロフ) - 大変お久しぶりです。最後まで読ませて頂きました。ぜひとも、時間があるときで構いません。名前を自分の名前に変換したものを読みたいので、よろしくお願いします。 (2018年9月2日 8時) (レス) id: 058ee396c0 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - yuccoちゃんさん» ほんとうに読んでいただきありがとうございました！ (2018年4月9日 9時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
yuccoちゃん(プロフ) - こんばんは！ゆづのドSなセリフにトキメキました！言われたい！サイコーの終わりでした！番外編で続きも読みたいです！ (2018年4月8日 1時) (レス) id: 72d5e5baf7 (このIDを非表示/違反報告)
納子(プロフ) - 鹿さん» いつも丁寧なコメントをありがとうございます。読んでいただけてほんとうに嬉しいです (2018年3月29日 20時) (レス) id: 21906f0f83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：納子 | 作成日時：2017年9月7日 21時
