数年越しの。【りぶ】

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「ななな、なんですか？」


動揺しまくってる、
けどなんですかはない私、あほすぎる



「…なんか、プロポーズされた気分」



うぎゃああああああ

しゃがみこみそうになるのを堪える、しにそう



「毎朝作ってくれるんですか？」


それとも冗談？となぜか笑ってるような声。

ああ、振り向けないまじで



「冗談に、したいです…」


なんとかそれだけ言うと、流れる沈黙。
そして、ふーん、と残念そうに言う陸さん。

ふ、ふーん？


疑問に思っていると手首を掴んで引かれ、
りぶさんと向き合う形になる


「ほんとに？」


Aさん、と顔を覗きこまれる。


…なんで、こう、余裕なのか。これが28歳か。

それともりぶさんはこんな人だったのか。



なんかすごく、男の人、だと感じて、こういうことに慣れていない私終了のお知らせ、どなたか助けてください…


りぶさんの黒目から逸らせずにいると、掴まれた手首の力が抜け、いつもの穏やかな顔に戻る。戻った…？と、ほっとしたのも束の間。



「Aさん、このあと俺の家、来ませんか？」


爽やかに笑う、陸さん。


…やっぱとんでもないこと言ったんだな、私。
　

家＊1→←＊5

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