専属トレーナー2

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『A！君はユーキの専属はいつまでなんだい？』


「彼が大学を卒業するまでよ」


『その後は決まってるのかい？決まってないならぜひうちのチームに来てくれよ」


「私がラティーナに？」


『そうさ！君はなかなか自信が無いようだが技は1流だよ』


『ぜひ考えてくれ』


「ありがとう、とても光栄だわ。少し時間をくれる？」


『ああ、もちろんだよ！まだ1年あるからゆっくり考えてくれ』



思わぬ話にとても驚いた
まさか海外のチームから声をかけてもらえるなんて…


日本に行くか海外に行くか


よく考えないと





祐希side



『ユーキ、Aがコーチに口説かれてるぞ(笑)』



『彼女を気に入ってるからな、なによりも目がいい』



石川「それは俺がよく知ってるよ」



『ユーキはいいパートナーを持てたな』




"本当にそう思うよ"と返してストレッチを続ける



最近彼女への注目度があがっている
何度か取材の依頼も来てるが断っているらしい


自分はまだそんな技量を持ってないとか



男子Vリーグからも声がかかってる



最近は女子のチームからも声がかかっているらしい



当の本人は女子のチームで仕事してないから不思議に思ってるけど



それだけ彼女は有名だ



みんなから進路をどうする？と聞かれるとこの話題にもすぐなる



俺も知りたいくらいだ




石川「はあ」



「どうしたの？」



石川「……Aはどーすんの？」



「んー？まだわからない。まだ1年あるしね」



「その時はその時、なんとかするよ(笑)」




「私は今を頑張らなきゃだから」




先を考えることも大事だけど
俺も今を頑張らないと



世界と戦う為にはここで成長するんだ




「悩むなんて祐希らしくないね(笑)バレー楽しんでる？」



その言葉にハッとさせられた


高校時代に監督によく言われてた言葉だ



石川「そーだね、今を楽しみながら頑張るよ」



「ヘロヘロになるくらい打ってこい！」



やっぱりパートナーとして最高の人だ



石川「久しぶりに自主練付き合ってよ」



石川「サーブ、マサさんのフォーム元にするからよろしく」



「マサを超えるビックサーバーになって驚かそう(笑)」


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(すっごい悪い顔してるよ)


(マサ元気かな〜)


(なんか寒気が)

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