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其の五十 ページ6

「ええかげん勉強せえ!
こんな時代の不良に、命を懸ける意味があるがか!?」

「時代は関係ない!
わしは、自分の生き方をまっとうするだけじゃ…!」


半平太は鬼沢を追いかける。


「楢崎さんは、お行きにならないんですか?」

「俺は、仲間を捨てて、土佐を脱藩した身をです。
武市さんと一緒に戦う資格なんてありません。
俺にだって!…通さなきゃいけない、‘‘筋”ってもんがあります」


Aは流石に鬼沢が倉庫につく前に合流出来なくなると焦った。

思ったより時間がかかっている。

栃木バンデットが何人いるか分からないので龍馬を連れて行かないという選択肢はない。

Aには50人がギリギリだ。


「筋とか意地とか、そんな小さな事にこだわる人じゃない事はあなたが一番よく知っているはずではありませんか。
お願いです。助けに行ってあげてください。
それが今できるのはあなただけなんですよ!

坂本____龍馬殿!」


目の前の人物がかの有名な坂本龍馬だと知らなかった四人は当然驚く。

そしてその反応を見たAも知らなかったのかと驚いた。


「知らなかったっけ?あの人、坂本龍馬」

「えええっ!?」


いやいやそれは軽過ぎるでしょう晴香さん。


「はぁ……坂本、行くよ」

「えっ、A?てかお前も知ってたのかよ!」

「Aは前世が新選組」


それを知らなかった五人は更に驚く。

いやいやそれは軽過ぎるでしょう晴香さん。


「Aは、行く気?」

「そう。そして君も行くんだよ。
早くしないと間に合わない。
晴姉、私と坂本と晴姉寅兄……四人分の特攻服持って来て」

「わ、私も?……分かった」

「俺もかよ…」

「ちょ、A!」


立ってAに詰め寄る龍馬。Aは更に顔をグッと寄せた。


「貴方が武市さんを救えなかった事を悔いているのなら尚更行くべきだと私は思います」

「……」

「私はもう手の届く範囲で人が傷つくのを見たくありません。
後悔したくありません。
だから行きます。
はっきり言って申し訳ないですけど別に鬼沢さん自体は結構どうでもいいです。
でももう会っちゃったので。
このままだと武市さんも鬼沢さんも瀕死で返ってくるでしょう。ちなみにこのかえっては返却という意味です。歩けないでしょうから。

もう一度言います。

後悔したくないのなら行きましょう」

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まゆ - 面白かったです(≧∀≦)続きが、すごく気になります(≧∀≦)これからも、頑張って下さい(≧∀≦) (2018年1月25日 23時) (レス) id: 5050a4539b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空と桔梗 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/Kuroraand/  
作成日時:2016年1月10日 22時

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