56話。 2年前 ページ10
りょうside
あの事件から一週間経った
車を走らせ、ある場所へ向かう。物音一つしないこの家にちょっと不審に思いながらもドアを開けた
り「…ただいま」
パタパタと足音が大きくなる。そんな足音に少し安心する。ちゃんと住んでいると
「おかえりなさい。もう大丈夫なの?」
り「一応解決はした。まだやる事あるけどね…。……梨瑛は?」
「上でお昼寝してる。…もう、離しちゃ駄目よ」
り「ごめん、」
靴を脱いで部屋へ直行。そっとドアを開ければ、スヤスヤと眠る梨瑛が居た
スヌーピーのぬいぐるみをぎゅっと抱き締め、いつもの様に丸くなって寝ている
前髪、手、顔、と優しく撫でていると少しだけ、黒目が見えて目が合った
『……ぉとーさ、?…んん…』
り「おはよう梨瑛。ごめんね、一緒に居れなくて」
『…っ、ぉとーさ!!』
完全に目を覚ました梨瑛はぎゅっと俺にしがみついて泣きだし、そして謝った
『ぉとーさ、ごめんね、…梨瑛、もぅ、いいこにしゅるから、っ…わるいことしないから…!はなれるの、やだ!!……ぉとーさ、ごめんねっ…っ』
俺が梨瑛を離した理由がちょっと違う方へ向いてる梨瑛をとにかく一旦泣き止ませる
…謝りたいのは俺の方だよ…
り「大丈夫、梨瑛は悪い子なんかじゃないよ梨瑛はいい子だよ。お父さんの方こそごめんね、辛かったよね、悲しかったよね。でも、もう大丈夫。ずっとずっと、一緒だよ」
久しぶりに聞く梨瑛の声と泣き声
数週間会わないだけでこんなにも辛いものなのか
静かになった梨瑛になんだと思って顔を見れば、疲れたのだろうまた眠ってしまった
___
り「今日は梨瑛の好きな物、いっぱい食べよう」
『ぉとーさと、いっぱい、すきなの、たべよう』
り「何食べたい?」
『おるらいす、』
り「そんなんでいいの?笑 まぁ、いいか」
家に帰った俺達は片時も離れることはなかった
284人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
悠羽(プロフ) - お話は好きなのですが名前変換出来てませんし、名前 って言いたいんだろうなって所で名前変換がされてるのでとても読みづらいです、 (2019年8月15日 19時) (レス) id: a2c68b5dfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らふら | 作成日時:2019年2月20日 17時