色好き娘。いっぱい好きだよ。【りょう】 (ページ31)

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77話。 1年前ページ31

Noside

水色のラッピングがされた梨瑛の隣のプレゼント

り「開けてみな？」

『…ぉもい…。……ん？…あぁー！！』

今日一番の声を出した梨瑛
てつやがプレゼントを覗いて見たが、顔を歪めるだけ。しかし、梨瑛にとってはお宝なのだ

『まえに、ほしいっていったやつ！』

り「誕生日なんだから、買ってあげるよ？笑」

梨瑛の腕の中に収められているのは分厚い本。
”Color book in the world”と書かれた本にてつやは首を傾げた

て「…ちょっと梨瑛には難しすぎん？」

り「欲しいんだって。それに、七歳にしては結構色に詳しいと思うんだけど…」

て「え、じゃあ……。これ、何色？」

てつやは自分のTシャツを適当に指さした。梨瑛は少し頭を働かせると、ぽんと答えた

『んー…きゃろっとおれんじ！』

「「「……。」」」

虫「…これ、誰が正解ってわかるの」

て「…知らん。」

虫「ばかー！！」

喉が乾いたと言って、冷蔵庫の方へかけて行った梨瑛が戻ってくると、としみつが待ち構えていた
ソファーに座った梨瑛にドヤ顔で箱を渡すと

と「俺ね、結構自信あんのよ」

中から出てきたのは、なんとキャップだった。有名なブランドの少しお高めなキャップ。流石、ファッションがすきなとしみつである。

『かっこいーね！』

と「踊る時に着けて貰えたらなと、」

『とぉしいつさん！ありがとー！』

と「おう、」

コツンと拳を合わせる二人。
ドタドタドタ！！と走ってきたしばゆーによってその場は終わった

し「これ！！ん！！」

虫「主語がねぇよ！トトロのカンタか！」

虫眼鏡に鋭くつっこまれながらもプレゼントを渡す
一番小さな袋に入っていたプレゼントとは

り「…ミサンガ…？」

し「そう。小学生ならまだギリいけるっしょ。りょうくんの分もあるよ。色だってちゃんと意味篭ってるんだからね！！」

そう言って梨瑛に渡された水色と黄緑のミサンガ
りょうに渡された水色と茶色のミサンガ

し「梨瑛のは笑顔と友情。りょうくんのは爽やかさと家庭。…俺の知ってる限り、福尾家が一番の家族だよ」

『ゆーさん、ありがとう！！』

り「しばゆーありがとう」

夜まで笑いあった七人は最高の一夜を過ごした。東海オンエアのチャンネル登録者も増え、梨瑛のファンも増え始めていた。

梨瑛にとって、最高の日となった。