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Noside
てつやの風邪も大分楽になっては来たものの、まだダルいと身体が言っている頃。
ふと小さくバイブスしたてつやの携帯から、一つのメッセージが受信された。
て「ん？…え、…えぇ、」
送られてきたのはりょうからで、写真まで着いていた。
相当心配してるからはやく治してあげて。
そんな分と共に何処かのノートの切れ端の様な写真。
一瞬戸惑ったてつやだったが、写真に写っている字を書く見て、瞬時に理解したのであった。
これは梨瑛の字だと。
わざわざ梨瑛の担任宛ての連絡帳に、風邪の治し方を聞いていたのであった。
”てつやさんが、かぜをひいちゃった。
かぜを、たおす、のをしりたい。”
まだまだお世辞にも綺麗とは言えない字で書かれた連絡帳にてつやの目からはポロポロと涙が出てきた。
なんて良い子なんだと。
ついつい嬉しくなったてつやはこの後、梨瑛の声が聞きたいとりょうに電話をかけたとか。
そして、
『ねてて！！』
と娘に怒られたとか。
《連絡帳の切れ端》
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作者名：らふら | 作成日時：2020年4月26日 18時
