振り返る娘。番の外の篇。2 (ページ1)

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Noside

娘の一年生の生活がもうあと少しとなった頃。
いきなり実家に預けられ、二泊ほどの荷物を持たされた梨瑛は困惑の目でりょうを見た

『……なんで、？』

り「お父さん今日の夜からずーっとてつやの所で撮影なの。六人全員で撮影があったり、何人かでやっても、ちょっと梨瑛の面倒見れる人居ないかもしれんから、じじとばばの所でお泊まりできる？」

『…うん。わかった』

りょうの眉が若干下がりながらも梨瑛の頭を撫でた。
てつやの所。それが示しているのは撮影がてつやの家だけではないという事だ。

いつも忙しそうにしている彼らを伊達にいつも見ている訳ではない。それに、撮影が終われば沢山遊んでもらえる。

七歳ながらもきちんと判別と理解が出来るようになった梨瑛は小さく手を振った。

り「ごめんね。いってきます」

しかし、この後、あの娘の反感を買うことになるとは誰が想像しただろうか。

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