笑う娘。パパそっくりだろ。【りょう】

181話。 数ヶ月前 ページ6

虫眼鏡side

虫「珍し、としみつがちゃんと居る」

て「梨瑛に引っ張られて来たからね」


脚をガバーっと広げてもう既にツマミに手を出しているとしみつは僕とゆめまるを見るなり笑い出した


と「今日でまた太るな、笑」


その一言で今日の僕が変わることになる


虫「…よーし、今日折角”一切れ二万”の良いお肉買ってきたけど、どーせ？僕達みたいな？ぽっちゃりした？奴らの？お肉なんか？としみつは食ぁべ無いよねぇー？」

ゆ「そぉーだよねぇー？としみつは野菜がいっちばん好きだからそんなムキムキなんだよねぇー？じゃあお肉は邪魔だねぇー？俺らで食べるしか無いよねぇー？”一切れ二万”の良いお肉を！！」


僕らが並べる言葉にとしみつの顔は段々と歪んでいく。ケラケラと笑うりょうくんの隣ではやったぁー！とはしゃぐてつや。

まさに俊敏。
見えない速さでとしみつは僕らに土下座した


と「ほんっと！すませんっした！！」

虫「え？何？聞こえなぁーい」

と「す！い！ま！せ！ん！で！し！た！！」

虫「偉いね、としくん。ちゃんと謝るなんて」

と「……虫め」


虫「え？何ー？」

と「な、なんでもねぇっす…」



だからポンコツって呼ばれるんだよ。としくん


＿＿＿


『でっぱさん！ますださん！』

て「お、来たきた」


バーベキューを始めてから少し経った頃またまた大きな荷物を抱えてやってきたのは出っ歯と増田
元々焼けてる二人だけど、今日でほんとに焦げ目が付くんじゃないかと本気で思った僕。


出「お前ちょーっとだけデカくなったな。…ゲロ眼鏡は相変わらずだから、この調子で伸びていけばいつかは抜かせるぜ、いつかは」

『むぅー！うっさい！』

り「こら！そんな言葉何処で覚えてきたの！」



…また話題にされたかと思ったらまた貶された…

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