194話。 数ヶ月前 ページ19
りょうside
大きな花束を抱えているからか、目の前が見えていない状況でよたよたと近寄ってくる梨瑛をふわりと抱き締める
『わっ、』
り「お疲れ様。やっぱり梨瑛は凄いね」
『えっへぇ〜♡しんさいんさんのすきな歌だったのかなぁ〜?♡』
今年も梨瑛がコンテストで優勝した。
それだけじゃない、審査員特別賞まで貰ってしまった
花束に添えられたメッセージには達筆な文字で書かれた”おめでとう”の文字。
花束を受け取るとぱっと明るい笑顔…いや、デレデレな笑顔こちらに咲いた
『あのね、先生にね、いーっぱいほめられたの!』
り「そりゃ褒めるよ、…じゃあ冬のコンテストの話も聞いた?」
『あ、うん。』
り「どう?出たい?」
『…出たい。出たい!』
上がる声と明るい笑顔
花束を片手で持つともう片手で梨瑛の小さな手を取った
上手いスキップで会場を出る梨瑛に視線は多く、こんな小学生に負けたのか。そんな風な目で見る中学生も少なくない。
仕方ないだろう。努力と実力の差だ。
「梨瑛ちゃん!」
『ぅ?…あ!じじ!ばば!』
ぱっと手を離されたかと思ったら走り出した先には大きく手を広げる母親
綺麗に収まり、そのまま抱き上げ歩き出してしまった
”今年もまた梨瑛が優勝しました。審査員特別賞まで貰えました。おめでとうって一言声かけてあげてください。”
無性に今東海オンエアのメンバーに伝えたくて。
LINEのグループを開きポツポツと打つとスマホを閉じて両親の元へ走った
り「置いてくなんて酷くない?」
「今日の夜ご飯はばばのハンバーグといちごパフェだってぇ〜♡」
『ばばおいしいの作ってね!』
「はいはーい」
り「……無視ですか。」
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Mu(プロフ) - コメント失礼します!とてもいい作品ですね。更新楽しみにしています!あと、少し気になったのですが名前変換をしても反映されていないのは使用か何かですか?こちらの問題でしたらすみません。余裕があるときにでも確認していただけるとありがたいです。 (2019年6月18日 1時) (レス) id: bfcca9f8f7 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - 最近見つけた話でしたが、一話目から全て見てなんていい話なんだと思いました。今の東海オンエアにはない娘というジャンルで、実際にりょうくんに娘がいたらこんな感じなのかなと思ったり出来てこのお話を読むことが最近の楽しみです。不定期でも更新お願いします。 (2019年6月12日 7時) (レス) id: a2e766ead0 (このIDを非表示/違反報告)
ココノスケ - コメント失礼します。私はこの作品を1話から日々の楽しみのして読まさせていただいてます。凄く大好きな作品です。なので更新停止になるのは凄く悲しいです。作者様のペースでいいのでこれからも更新を続けて欲しいです。 (2019年6月9日 15時) (レス) id: 1ccfbe4e39 (このIDを非表示/違反報告)
憂之助(プロフ) - 初めてコメントします。つい最近知った小説で1話から読ませて貰いました。娘という他にはないジャンルでとても面白く好きな小説です!更新を楽しみにしていたのでとても悲しいですが、ご自身ができる範囲で楽しんで頂けたらなと思っています!いつまでも応援してます! (2019年6月9日 8時) (レス) id: 5266d40cac (このIDを非表示/違反報告)
怜(プロフ) - →栞挟んで始めての通知にはびっくりの内容ではありますが笑、とっても素敵なお話だと思います。らふらさんが楽しめる範囲で更新してくれると嬉しいなぁ… (2019年6月9日 2時) (レス) id: 291ffdfed4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らふら | 作成日時:2019年4月29日 10時