【d!】番犬不良くん。VI

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zmside







青天貫く天気模様の下、俺ら我々組の陣地と呼ばれている屋上へ今回の目的芥川を呼び出した。Aとの予定が消えたのであろう、暇そうに廊下を歩いている所を捕まえたのだ。……まあ、かなり無理矢理だったけれど。






因みにメンバーは二年生の五人組、グルッぺンに二年生同士仲良く(物騒)話し合ってこいと言われた。






俺達に呼び出されたから震えて怯えるかと思えばそうでもなく、何時もの真顔で腕を組みながら立っていた。ちょっと面白い奴なのかもしれない。









akt｢……で、何？どうせAのことなんでしょ。｣


rb｢お、察しが良くて助かるわ。……ほな、早速本題行かせて貰おか｣





芥川を前から囲むように近付くも表情一つ崩さない。その真っ直ぐで強気な性格、どうやら怯える事を知らないようだ。成程、それならばこれから一生見ることのない地獄を見せてやろう。






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akt「……ちょっと、何よこれ？」


sha「お菓子、コンビニスイーツ」


akt「はぁ……!?」





芥川を囲むようににコンビニスイーツやお菓子、ポテトチップス等をたくさん置いていくと、何をしているんだ此奴と言わんばかりの目線が突き刺さった。そんな目で見んなや恥ずかしいやろ。






akt「ちょ、ちょっと！あんた達って"あの"我々組なんでしょ!?暴力とか振るうんじゃ……」


kn「おう、はじめは暴力で解決したろう思っとった」


akt「なら、なんで……」





理解出来ないと顔を顰め頭にクエスチョンマークを浮かべた。確かに、俺らに呼び出されたら普通は暴力や脅しで無理矢理強制的に解決すると思うだろう。でも俺らは昔みたいな性格ではないのだ。






ut「深夜に会議室で話し合っとったらAちゃんが入ってきてなぁ、何してるの？って。ほんま綺麗で純粋な笑顔やったんよ。もうそれ見てもうたらさぁ……やっぱAちゃんの大好きなお友達に暴力なんか振られへんよって、みんな思ったらしくてな」


rb「そ、やから平和的な解決を考えた結果がコレって訳や。……んひ、どうや？食べたいやろ？Aとの遊びを週2にするんやったら食べてもええで」


akt「……あんた達」


zm「ふは、やってA、絶対悲しむやろ。大好きな不良くんが大好きなお友達に暴力振ったら。」


akt「………………」







ふ、と唇を動かすのを止め、力を抜いて放心する芥川に俺らはこれ以上無いほどの笑顔を向けてやった。






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