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*
『鬱さんまだかな……』
さっき、鬱さんが情報収集してくると言い、服装を変えて総統さまの所へ向かって行った。一応、この仮面についている薔薇はインカムにもなっている。
人通りが少ない会場の近くにある大きなトイレの方で、私は鬱さんからの通信を待っていた。すると、
「……ね……わ……い？」
『！』
誰かの声が聞こえてきた。つい息を潜めると、誰かの声がより鮮明に耳に入ってきた。トイレの個室で、内容を聞いた。
「に、しても……グルッペン様は必ず私を選んでくれるわ！別にグルッペン様の事は好きじゃないけれど、結婚すれば我が国は最強と言っても過言ではなくなるんだもの。お金も沢山貰えるし、皆が私に逆らえなくなるのよ、最高じゃない？」
「ええ、とても素晴らしいです。リリー姫様」
「しかも、グルッぺン様って顔は良いのよね。性格は冷たいって有名だけれど、別にいいや。あーあ、早く結婚したいわね」
『っ、………』
この人、名前をリリーと言った。
私でも知ってる、α国の箱入り娘、リリー姫。w国と同じ位強いと有名の、大王国の姫じゃないか。きっと、このお見合いはリリー姫が選ばれる。選ばないと国が滅びるかもしれないから。
『…………っ、う』
悔しい、これ以上も無いほど悔しい気持ちで沢山だ。なんで、こんなに真剣に総統さまに恋して、愛して、思いを寄せている私よりも、こんな姫が選ばれるのだ。意味が分からない。運命とはなんと残酷なものなのだろう。
「そろそろ会場に戻りましょうリリー姫」
「ええ、分かったわ。今すぐ戻りましょう」
そう言ってトイレから消えて行ったのと同時に、仮面に付いていた赤薔薇のインカムが反応した。直ぐにONにすると、鬱さんが喋り始める。
ut「Aちゃん、ええこと聞いてきたで！」
『い、いい事ですか……!?』
ut「おん、めっっちゃええこと！実は、お見合いは無くてもええらしい！」
『……え？じゃあ、どうしてお見合いパーティーを開いたんですか……？』
ut「それがな、まさかの理由やで。……お見合いパーティーを開いたのは、Aちゃんが理由や。」
その後、理由を聞いた。実はお見合いはしなくても良いということ、候補がα国のリリー姫が入っていること、このお見合いパーティーが開かれたのは、総統さまが、私との恋をキッパリ終わらせようとしたからということ。
『……そ、うなんですか。』
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むぎちゃ。(プロフ) - ぴくぴくさん» ありがとうございます！最後は派手にやりましたねw (2022年1月29日 10時) (
レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
むぎちゃ。(プロフ) - AYMさん» ありがとうございます！お見合いは絶対にぶっ壊すと決めていたので！wこれからも頑張ります！ (2022年1月29日 10時) (レス) id: 67d81856a9 (このIDを非表示/違反報告)
ぴくぴく - 完結おめでとうございます!最後の展開もとても素敵でした! (2022年1月24日 10時) (レス) @page45 id: e64c54ff5a (このIDを非表示/違反報告)
AYM - 完結おめでとうございますぅぅぅ！！(泣)ほんまによかったぁ結ばれて。マジでドキドキしました！でも、お見合いぶっ壊してくれること信じていました！これからも頑張ってください！ (2022年1月12日 7時) (レス) @page45 id: 74fcfd0a5e (このIDを非表示/違反報告)
菜月＿デコレ(プロフ) - やだぁ！久しぶりー！ (2021年12月19日 20時) (レス) @page29 id: 88aa71d916 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むぎちゃ。 | 作成日時：2021年3月9日 23時
