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「雨だぁああーーー!!!」



傘を忘れた私はスクールバッグを上に上げ、突然のゲリラ豪雨に対応していた。


シャツがびしょ濡れで肌に張り付く感覚が気持ち悪い。


髪から滴る水滴に足を早めた。


学校からの帰り。


明日からはゴールデンウィーク。


前述の通り。


私は傘を忘れた。


借りようとも思ったが、「まーいっか」と、軽い気持ちで外に出たものの、中々にヤバイ。


びしょ濡れでしかも気温が下がっていて寒い。


走って帰ろうとするも、信号に引っ掛かってしまった。


「うーーー。早く帰ってお風呂入りたい。」


靴の中も大洪水だ。


きもちわるい。


信号が青に変わると、また走り始めた。


そして、いつもの通り、公園を横切ろうとしたら、


「みゃぁ」


小さな声が聞こえた。


「ん?」


思わず、足を止める。


「みゃあ」


今度ははっきり聞こえた。


声のする方へ歩いていく。


「あっ!」


小さな子猫が段ボールに入っていた。


「みゃあ」


細々しく、か弱い声を出す子猫にひどく、庇護欲が掻き立てられた。


それからは、考えるより先に体が動いていた。


ブレザーを脱ぐと、子猫を包む。


そして、私の体温で少しでも暖まれればと思い、抱き締めた。


子猫は弱々しい抵抗をしている。


「大丈夫だよ。」


そう声をかけて、家に向かった。

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 13時

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