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特別授業が始まって、早二週間が経った。


時の流れとは早いものである。


「明日からゴールデンウィークだぁ……、!」


部室で思いっきり伸びをした私は、その勢いのまま机につっぷした。



「づがれだぁ…」



窓の外を見ると、雨がしとしとと、降っていた。


ここしばらくはずっと雨が降り続けている。


ゴールデンウィーク中はずっと雨が降るらしい。



「せんせ」



「ん?」



「ゴールデンウィーク中にデートしましょーよ。」



「却下」



「めっちゃ即答やん。」



私は頬を膨らませた。



「大好きなせんせぇとお出かけしたいなぁ…」


宇髄先生はめんどくさそうに



「ガキには興味ねぇよ。」



そう言った。



「私、見た目は可愛いって自負があるんですけど!」



「なら、もうちょいましな胸しろよな」



「んな!」



確かに私の胸は絶壁だけど!!まな板だけど!!!



「セクハラですよ!宇髄先生!」



「なに阿保なこと言ってんだよ。」



宇髄先生の男性らしいごつごつした手のひらで軽く小突かれる。



「むぅ……」



ガキ扱いが気にくわない…………。



不服そうな顔をすると



「不細工な顔だな」



そういって大きな手のひらで頭を撫でてくれた。


「えへへ……せんせぇ……すきぃ……」


思わず頬が緩む。


「そうか」



何故か、今日はいつも飛んでくる罵倒が飛んでこなかった。

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 13時

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