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「人をバカにした善逸も悪いし、人に暴力を振るったAも悪い。どっちもどっちだろ。」


「「うっ……」」


めちゃめちゃ正論言うやん、炭治郎。



「ほら、喧嘩はやめて、謝らないと、」


さすが、炭治郎。圧倒的長男力。


「「す、すいませんでした……」」


そうして、私たちは炭治郎に言われ、小学生のように頭を下げたのだった。




「ぶっ、ははははっっ!!!」


目の前の美丈夫が、腹を抱えて笑う。


放課後、部室で私は宇髄先生に、歴史の点数を伝え、大笑いされていた。


「十七点は派手にバカだな!!」

つぼにはまったのか、ずっと笑っている宇髄先生に私は、不服そうに唇を尖らせた。


「すまん。すまん。不貞腐れんな。」


そんな私の頭を宇髄先生はポンポンとしてくれた。


「先生好きぃ!!許しますぅ!!」


チョロい自覚はあるんだ。でも、宇髄先生には勝てない。


「で、お前どうすんだ?」


しばらく笑い続けた宇髄先生はそう聞いてきた。


「どうするって?」


「いや、ここまで点数悪かったら、部活どころじゃねぇだろ。いちよう、学生の本分は勉強なんだから。」


「わっ!宇髄先生が珍しく、まともなこと言った!」


私がそう言った、次の瞬間、冨岡先生の竹刀を彷彿とさせるような刺激が脳天を駆け巡った。


「痛ーーーーーっい!!!」


痛い。まじで痛い。


「もう!!冨岡先生といい!宇髄先生といい!人の頭をポンポンポンポン!!これ以上バカになったら、どーすんですか!!」


「しらねぇよ。」


「てか、宇髄先生、何で叩いたんですか?」


「ん?パレット。」


「あんたほんとに美術顧問かよ!?」


美術顧問というか、画材で人を殴るとか、人としてどうなんだ!?


「それより、お前の点数だろ。」


「どうしろってんですか。」


私がそう聞くと、宇髄先生は思案する顔つきになった。



まじ、真剣な顔してると、カッコいいな。


まあ、いつでもカッコいいけど。


そんなことを考えていると、宇髄先生が何かを閃いたような顔をする。


「おし。教えてやるから、今勉強しろ」

捌→←陸



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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 13時

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