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「うぅ……ぐすっ……」


私が冨岡先生からの強烈な一撃に撃沈して、泣いていると、前の席の炭治郎がこちらを見た。


「A大丈夫か?」


そういって、声をかけてきた炭治郎は本当に心配してくれているようだ。


「うぅ……たんじろぉが優しいよぉ……。お嫁にきてくれよぉ……」


「何故俺が嫁なんだ……?」


「そんなところも好きだぜ!炭治郎!」


「俺はAのそういうところは直した方が良いと思うよ。」


「ぐふっ!!」


仲間だと思っていた炭治郎の毒舌に遂に私は撃沈した。



お昼休み、私は中庭のベンチでカナヲと雑談を交えながら、お弁当を食べていた。


「でね、伊之助が殴ってくんのよ!あり得なくね!!」


「そうだね」


雑談といっても、話すのは大体私だけだ。


カナヲは聞き上手だから、ついつい話しが乗ってしまう。


「ねぇ…。カナヲってさ、私の話し聞いてて楽しい?」


ふと、気になって問いかけた。


カナヲは可愛らしい顔を、ポカンとさせて、首をかしげた。


「楽しいよ?」


「ほんとに!?」


嬉しくなって、大声で詰め寄ると、カナヲは目を丸くさせて、コクりと頷いた。


「楽しいよ。私はあんまり話せないけど、Aはいつも、気にしないで沢山面白いこと聞かせてくれて、嬉しいよ。」



「カナヲっ……!」


我慢出来ずに、私は思いっきりカナヲに抱きついた。


「もうっ!!カナヲ大好きっ!!」


私がそう言うと、カナヲは微笑んで。


「私も、好きだよ」


そう、溢した。


なにこの子。可愛すぎかよ。このやろう。

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 13時

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