参 ページ3
「うぅ……ぐすっ……」
私が冨岡先生からの強烈な一撃に撃沈して、泣いていると、前の席の炭治郎がこちらを見た。
「A大丈夫か?」
そういって、声をかけてきた炭治郎は本当に心配してくれているようだ。
「うぅ……たんじろぉが優しいよぉ……。お嫁にきてくれよぉ……」
「何故俺が嫁なんだ……?」
「そんなところも好きだぜ!炭治郎!」
「俺はAのそういうところは直した方が良いと思うよ。」
「ぐふっ!!」
仲間だと思っていた炭治郎の毒舌に遂に私は撃沈した。
お昼休み、私は中庭のベンチでカナヲと雑談を交えながら、お弁当を食べていた。
「でね、伊之助が殴ってくんのよ!あり得なくね!!」
「そうだね」
雑談といっても、話すのは大体私だけだ。
カナヲは聞き上手だから、ついつい話しが乗ってしまう。
「ねぇ…。カナヲってさ、私の話し聞いてて楽しい?」
ふと、気になって問いかけた。
カナヲは可愛らしい顔を、ポカンとさせて、首をかしげた。
「楽しいよ?」
「ほんとに!?」
嬉しくなって、大声で詰め寄ると、カナヲは目を丸くさせて、コクりと頷いた。
「楽しいよ。私はあんまり話せないけど、Aはいつも、気にしないで沢山面白いこと聞かせてくれて、嬉しいよ。」
「カナヲっ……!」
我慢出来ずに、私は思いっきりカナヲに抱きついた。
「もうっ!!カナヲ大好きっ!!」
私がそう言うと、カナヲは微笑んで。
「私も、好きだよ」
そう、溢した。
なにこの子。可愛すぎかよ。このやろう。
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作者名:湊 | 作成日時:2020年1月11日 13時