九十話 ページ46
マジフト大会というたぶん大きなイベントが終わったから、これからは好感度上げに徹せるな！
割と上がってると思ってんだけど、エースデュース。
こないだ一旦試しでリドル先輩に髪ゴミ付いてますよと触った(グローブ付けてた)のだが、たちまち顔を真っ赤にしてた。これは相当上がってないとならない反応だと思う。
だから、リドル先輩は順調、と。
『あっ、エース！デュース！』
「ん？」
ちょうどいいところに。
エースとデュースの間に入り肩を叩く。
『両手に花とかいうことわざあるけど、この場合は全然違うよねー』
エースとデュースの顔を様子見してみたが、全然変わらな…ん？デュースちょっと震えてね？
「グリムはどうしたんだ？」
いや、普通か。
『グリムは後から来ると思う。ところでもうすぐで期末テストだけど、勉強してる？』
ぎくっとあからさまに視線を逸らした。
『後悔するのは自分だからな！せいぜい頑張りなよ』
「うるっせ！そーいうお前はどうなの？」
『安心しな、お前らよりかは高い！』
「は〜〜？聞き捨てならないんですけどー」
「やけに自信があるな。特別な勉強でもしたのか？」
『勉強なんかゴリ押しよ。先生に聞いてるから』
エースは要領良いからパパッとやりそうなイメージあるけど、デュースは勉強苦手そうだなぁ。
『今から図書室で勉強しようと思うんだけど、一緒にする？』
「ふなぁ、子分〜…」
「あ、グリム。めっちゃ気分下がってんじゃん」
「この前の課題やってなかったから、クルーウェルセンセーにこってり搾られたんだゾ」
「自業自得だな」
『私とグリムは2人で1つなんだから、テストはどっちかが良い点取れば大丈夫だろ』
「ふなっ、それもそうだな！よし子分、俺様の代わりに良い点取るんだゾ！」
『えー、グリムも頑張ってよ。それじゃー図書室でちょっくら勉強してくるわ』
「ああ、また明日」
「俺様の分も頑張るんだゾー」
「でさ、オクタヴィネルに行けばテストの点が上がるらしいぜ」
「えぇ、マジ？本当に大丈夫なのかよ？」
「………ぼ、僕はそろそろ帰ろう。そうだ、勉強しないと！」
「…あ、ああ奇遇奇遇。オレも帰ろっかなー！」
「おくたゔぃねる……?そこに行けばテストの点が…!?」
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作者名：サリー | 作成日時：2023年9月7日 7時
