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四十八話「荒野の反逆者」 ページ3
今度は壮大な夢だったな……
不思議な夢の内容を思い出しながらグリムを起こした。
大食堂
「う゛〜。トレインセンセーは俺様を眠らせる魔法を使ってるとしか思えないんだゾ。
どんなに抗っても眠気に負けちまう！」
『普段あんなに寝てんのによく寝られるな』
「そういう問題じゃないだろう」
お前らも寝そうになってたじゃん。
私は期末テストのために必死で勉強してんだよ。
「今日は月に一度のスペシャルデー！麓の街から大人気ベーカリーが出張営業中だよ！」
ゴーストさんが言う方に生徒たちが集まっている。
『麓の街の人気ベーカリーか……ってグリム行くんかい』
グリムは、美味しそうなパンに釣られてズンズンと突き進む。
途中で列に横入りして一戦を交えたりしたが……残り1つのデラックスメンチカツサンドを買えてグリムはホクホクだ。
私は普通にハンバーグを食べている。
「…あちゃー、完全に出遅れたッスねぇ。
レオナさんに頼まれたデラックスメンチカツサンド、もう売り切れてるじゃないスか。」
あれ？頭に大きな耳が生えている彼は確か……誰だっけ？
「にゃっはっは！勝利の味、とくと味合わせてもらうんだゾ！」
『そもそもグリムは列に割り込むな』
流石NRC生。罪悪感を1ミリも感じていない。
「おっ。そこの君、すごいッスねぇ。超人気のデラックスメンチカツサンド、ゲットできたんスか。」
「あん？なんなんだゾ、オマエ。」
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作者名：サリー | 作成日時：2023年9月7日 7時
