五十九話 ページ15
「おい、お前らそこでなにしてんだよ。」
「俺たちの縄張りにずかずか踏み込んできて無事に帰れると思ってねぇだろうなァ？」
サバナクロー寮生に絡まれた。
「あっ、もう帰るんで！お邪魔しました〜…」
「そう言わずに遊んでけって！」
「狩りごっこしようぜ！もちろん獲物はお前たちだ！」
『くっ…拳で語り合うのか？ならデュース得意じゃんやってやれよ』
「僕に押し付けるな、A！」
「おい、やめとけお前ら。」
ゲッ、その低い声は……
「レオナ寮長！」
「こいつら、人の縄張りに土足で上がり込んでんですよ。」
「ちょっと痛い目みせてやりましょうよ！」
「…なんでAちゃんはオレの背中に隠れてるの？」
『あの人とは因縁が「あれ、君たち食堂で会った人たちじゃないスか。」なんで見つかるの』
「ああっ、オマエ！デラックスメンチカツサンド！」
「ちょっとちょっと。人の名前を勝手に美味そうにしないでほしいッス！
オレにはラギー・ブッチっていう男らしい名前が付いてんスから。」
「あァ。お前、よく見れば植物園でこの俺の尻尾踏んづけた草食動物じゃねぇか。」
『私サバナクローに喧嘩売りすぎだろ』
バレちまったらしょうがないのですごすごと前に出る。
「なぁにぃ〜！？レオナ寮長の尻尾を！？」
「許せねぇな！」
『まあいいじゃないですか、そんな細かい事気にしてたら短気になりますよ』
「あ？」
『違います本当にごめんなさい』
「レオナくんの地元って、女性を敬う文化があるんじゃなかったっけ…」
「そもそも男子校に女子がいる時点で、Aは大体男子でしょ」
「え？Aって女子じゃないのか？」
『お前らちょっと黙りやがれください』
というかちょっと思った。私がやった乙女ゲーは好感度によって態度が変わったんだけど、今の所1番仲が良いと思ってるエースとデュース……全然態度変わってないよな？
意外と上がったと思ってたんだけどな〜……道は長い。
どうやったら上がるんだ？と思いながらエースとデュースを見つめていると、ほぼ同時に好感度が上がった。
お前ら仲良いな。
ーーー
ジャックごめん攻略難易度文字数ギリギリで書けません
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作者名：サリー | 作成日時：2023年9月7日 7時
