同級生4 ページ6
▽
昼休み
俺はいつも通り購買に足を運んでいる途中であった
親は共働きのため弁当を作る暇がなく、自分で作るというのもいささか面倒なため、俺はいつも購買で昼食を購入している
もちろん、その分の金は両親から支給されているから金銭面は安心だ
今日は何にしよっかな〜
廊下の騒がしさにのっかって口笛を吹いていると、前方から見覚えのある声が聞こえてきた
「A〜今日こそはAの卵焼きちょうだいよ〜」
「あんなにパン買ってたんだからそれで足りるでしょ……」
「そうだよ自重しろばーか」
「きいい!!」
一際目立つ騒がしさと聞き覚えしかない名前に、俺の視線は反射的にそちらに向く
「あ、Aやっほ〜」
「やほほ!!」
「Aー!教科書貸せー!!」
「そんな態度の奴には貸したくないから貸しません」
「え〜?!」という男子の声に、廊下にいた面々からは笑いの声が漏れる
俺はその時改めて、AAという人物の人望を思い知った
それと同時に、昨日の出来事はやはり夢だったんではないかという思いに浸ってしまう
何だか気まづくなり、俺は足早にそこを通り過ぎようとし、Aのすぐ近くまで足を進めた
「…あ」
不意に、目が合った
その瞬間Aは控えめに笑い、控えめに俺に向けて手を振る
既視感と共に、ドキリと高鳴る心臓
俺は小さく、本当に小さく、手を上げてそれに応えた
購買に近づくにつれてごった返す人の数
俺はその暑さによってやられたであろう頬の熱を冷ますことに、必死になっていた
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かっち(プロフ) - めっっっっっっっちゃくちゃ面白いです…。なんでしょう、この嫌悪感がなさすぎる夢主ちゃん。最高ですね。霊幻師匠もかっこいいし、最高すぎるし、めちゃくちゃ大好きです。更新待ってます！ (2022年11月11日 23時) (
レス) @page11 id: 1b6cbbdaba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：坂丸 | 作成日時：2019年2月14日 20時
